竹林亭白房

『川柳マガジン』2024年8月号★川柳

本日は月刊『川柳マガジン』発売日。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

◎太陽と北風ときに使いわけ
(月刊『川柳マガジン』2024年8月号/全国誌上句会※課題「手腕」/佳作/北出北朗・北山まみどり・もりともみち選)。

◎人生の千秋楽へ四股を踏む
(月刊『川柳マガジン』2024年8月号/全国誌上句会※雑詠/佳作/もりともみち選)。

◎海外に出ると笑顔になる総理
(月刊『川柳マガジン』2024年8月号/時事川柳/佳作/加藤佳子選)。

◎職人の親は読み書き子に習い
(月刊『川柳マガジン』2024年8月号/江戸時代吟※課題「児」/佳作/佐藤孔亮選)。

一昨日の「産経歌壇」に続いて、今日もまた添削入選である。「江戸時代吟」の原句は「経師屋の親はいろはを子に習い」だった。これは「親は」「子に習い」を残して改変である。ちょっと「西行 鼓ヶ滝」の気分がしなくもない。
でも、確かに上五の「経師屋」は「経師」である必然性がないので、やはり「職人」のほうが良かったか。自分でもこれを詠んだときなんで「経師屋」にしたのか、ちょっと忘れてしまった。そのときはそれで何か考えたうえのことだったのか……。

ただ、「いろは」は「読み書き」にしたほうが良いのかどうかについて、ちょっと判断つきかねる。「いろは」のほうが川柳っぽい気がしなくもない。

□本日落語一席。
◆隅田川馬石「お初徳兵衛」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年5月2日(第659回「TBS落語研究会」)。
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