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えんじゃけん

ハムレット

今日は蜷川さん演出のハムレットを彩の国さいたま芸術劇場まで見に行った。

さいたま芸術劇場は初めてである。

遠くに感じていたのだが、意外と近いことが分かった。

といっても1時間弱はかかるのだが。

でも、行けなくはない距離ということがわかった。

入って驚いたのは舞台セットだ。

昭和初期のようなレトロ感あふれる家屋のセット。

劇中劇なのかなと思いきや、そうでもない感じ。

でも一応、ハムレットが日本に初めて伝わったときという設定で、

舞台練習をしているという形で始まった。

でも、役者がその現実に戻るシーンはなかったように思う。

ハムレットは藤原竜也、オフィーリアは満島ひかり。

しかし、私の中では、やっぱ、ハムレットは真田広之、

オフィーリアは松たか子のものが印象的である。

このときの松たか子を見て、ファンになったのだから当然と言えば、

当然だけど、狂ったオフィーリアを演じる松たか子には感動したのを

今もはっきりと覚えている。

本当は真田さん見たさに行ったのに、松さんの方にはまったという。

でも、藤原版もみたかったので、見に行けてよかった。

チケットが完売で無理かなと思っていたのだが、友だちがチケットが

余っているということなので、一緒にいくことができた。

なんとなくの雰囲気で感じたことだが、観客は藤原さん目当てが多かったような。

今回の役づくりってのもあるのかもしれないけど、

藤原さんも大きくなって若いころのような鋭さなくなったなぁと思いました。

その分、落ち着きが出てきたなぁと。

その時、その時で演じられるものってあるのかもしれないと思うのと同時に、

絵もその時その時でかける物が違うのと同じだなと思った。

今感じ、今表現できるものは、今でしかないんですよね。

今回のハムレットはそんなことを考えながら見ました。

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