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聴刻堂日乗

映画「ミス・シェパードをお手本に」

「ミス・シェパードをお手本に」
という映画を観た。

2015年のイギリス映画。
監督はニコラス・ハイトナー。
脚本・原作はアラン・ベネット。
出演はマギー・スミスほか。

車上生活をしてるホームレスの
老婆に自宅の前庭を貸した劇作家
のお話。気難しくて偏屈な老婆に
手を焼きつつ、当初3カ月の約束
が結局15年も居つかれてしまう。

イギリスの笑いはよく解からない。
コメディらしいが、笑えなかった。
イギリス人はどこで笑うのだろう?

異臭を放つほど不潔で、性格も悪
い。近所の人は、あからさまには
排斥せず善意を見せるが、本気で
関わろうとはしない。劇作家の男
だけが貧乏くじを引いたような形
で面倒を見ることに。

そんな老婆にも人生の物語はある。
しかもそれは人並み以上に劇的だ
ったりする。長い付き合いの中で
劇作家にはそれが判ってくる。

そして、老婆と過ごした歳月は、
単なる厄介事に手を取られた時間
などではなく、劇作家自身の人生
の物語の一部だということに気付
くのだ。

洋の東西を問わず、老人や介護の
問題は、人々の重要なテーマであ
るらしい。どのように向き合うか。
どう考えようと直面する問題なの
だから、コメディにするしかない
よねぇ。

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