映画「レベル・リッジ」を観た。
2024年のアメリカ映画。
監督はジェレミー・ソルニエ。
出演はアーロン・ピエール、
ドン・ジョンソンほか。
アメリカの小さな町。自転車を走
らせる黒人男性。パトカーに乗っ
た白人警官たちに難癖をつけられ、
持っていた大金を押収される。
金は、この町で逮捕された従弟の
保釈金だった。従弟を救うために
努力するが、警察に執拗に妨害さ
れる。何かおかしい。
男は元海兵隊の格闘術の指導教官。
保釈期限のタイムリミットが迫る
中、ついに警察署との対決を決意
する。
強い男が悪い組織に立ち向かう、
よくある勧善懲悪話かと思いきや
少し異なる。
男は、極力合法的であろうとし、
武装警官相手に闘う時も殺傷能力
の高い武器は使わず、実際に誰も
殺さない。
アメリカ映画も変わったものだ。
闘いに勝つだけでなく、終わった
後の正しさの証明まで重視する。
力が全てのアウトローの世界観で
はなく、法や世論など社会を前提
とした世界観だ。
スマホや監視カメラで映像が瞬時
に拡散する。そうしたことも変化
の一因なのだろう。
最後には、周りの人を味方につけ
なければならない。この映画は、
そういうことも教えてくれる。