今回は高知で一番古い老舗Barを
ご紹介します。
2015年に創業50年を迎えた
カクテルBar フランソワ は
高知市の中心街、旧柳町にあります。
オーナーは御年88歳?
のかわいいじぃじでございます。
店内はご覧のとおり、レトロな、昭和の
臭いがプンプンする空間です。
画像左の隅っこにちょこんと写っているのが
オーナーのじぃじです。
もう一人のバーテンダーさんと二人で
あうんの呼吸でやってます。
私はあまりお酒が強くないので、
「悪酔いしない柑橘系のものをお願い
します。」とオーダーすると、これが
出て来ました。
お酒のことに余り詳しくない人でも、
自分の好みをリクエストすると、
なんでも作ってくれます。
このカクテルはお酒の弱い私でも
気持ちよく飲める、スッキリとした
ちょっぴり甘ずっぱい女性向けの味です。
来店するお客さんたちは
老若男女を問わず、幅広い年齢層です。
静かで、音楽もなんにも流していません。
もちろんカラオケもありません。
美味しいお酒をゆっくりと飲みながら、
気の合う仲間と語り合う・・・
そんな大人なBarなのです。
この日じぃじはカジァルな麻のシャツ
を羽織っておりましたが、バーテンダー
らしくホワイトカラーに蝶ネクタイ姿の
日もちゃんとあります。
この日は猛暑だったので、きっと
クールビズしたのでしょう(^v^)
静かにお酒を飲んでいると、時々じぃじの
姿が視界から消えます。
「あれ?どこいったんだろう。」と思い
店内を見回すと、カウンター席とは
反対側にあるBOX席の隅っこに
ちょこんと座り、しばし休息していました。
50年前は若くてバリバリ働いていた
でしょうが、さすがに御年88歳ともなれば、
普通のじぃじなら、とっくに就寝のお時間
でしょうに・・・
だけどその姿がなんとも言えず可愛くて、
ほどよく体を休めたら、またいつの間にか
カウンターに戻っていて、
チャッチャチャッチャとカクテルを
シェイクしています。
音楽もなんにも流れていないから、
店内のお客さんたちの話声だけが
きこえてきます。
でも、それがなんともいえない心地いい
空間で、とっても癒されるから不思議です。
知らないお客さん同士もいつの間にか
親しくなっていたりして
その日限りの会話を楽しんでいたり・・・。
帰り際、席を立つと、無口な無口な
じぃじがやっと口を開きます。
「また来てよ。」
たったこの一言しか喋らないじぃじでは
ありますが、なぜだか又来たくなる、
そんなお店です。
じぃじ、いつまでも元気でおりよりよ!(土佐弁)
そう呟きながらお店をあとにするのです。
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