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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

SIMカード騒動とタミル語映画@チェンナイ

2017-03-12 | インド映画

チェンナイにいた時には、携帯電話のSIMカードの件でゴタゴタしたこともあって、タミル語映画までなかなか手が回りませんでした。携帯電話のことをちょっと書いておくと、昨年二つ折れ携帯を買い換えようとして、今の二つ折れ携帯とまったく同じような機能を持ったものがないことがわかり、愕然としたことが発端です。私が持っている携帯は海外モードにすれば、韓国を除いて他のアジア各国ではどこでも使えたので便利でした。もちろん、料金は日本ベースなので高くなりますが、電話をいくつかかけた上、長いメールをバンバン打ってもせいぜい1万円ぐらいで済んで、重宝していたのでした。それで仕方なく昨秋格安スマホを買い、行く先々でSIMカードを入れ替える、という作戦に変更しました。しかし、初のスマホは操作が難しく、かつての教え子が懇切丁寧に2回も講義してくれたのに、いまだによ~わからん、なのです。それでSIMカード入れ替えは無謀かと思ったのですが、2月の香港では友人の息子夫婦に助けてもらって見事成功、よし、インドでも、と張り切ってやって来たのでした。スタバも出店して、ますますグローバル化するチェンナイです。


ところが、香港ではコンビニで買えたSIMが、ここではどこで買っていいのかわからない! Airtelなど電話会社の出店にいろいろ行ってみたのですが、「うちではSIMカードは売っていません」と言われるばかり。スペンサープラザにあるクリシュナ電話ショップというところを教えてもらい、行ったところ、「今は品切れ」と言われてしまいました。で、最後に辿り着いたのが、ビッグバザールというスーパーマーケットの中にある小さなディーラーのカウンター。そこでやっとSIMを買えることになりました。


ところがところが、ここでもまた壁にドンッ! パスポートを出し、書類に記入して、SIMカードはたった150ルピー(300円弱)で手に入ったものの、お店のお兄さんはこう言います。「今は金曜日の夕方だから、明日会社にこの書類を出して、月曜日に審査してもらえば、月曜日の夕方には受理されたかどうかわかる。その返事がSMSで来たら、この59059という番号に電話を掛けて、住所と氏名を言うんだよ。そしたら身元証明が終わって電話が使えるようになるから。ここに書いた住所を間違えずに言ってね」その住所とはホテル名を除いたもので、通りの名前の次に部屋番号が書いてあるので、いかにもそれが番地のように見えます。さらに、SMSの送り先が私の二つ折れ携帯だと日本の番号ということがバレてまずい、というので、そのお兄さんの携帯を連絡先にし、私が月曜日の午後4時に彼の携帯に電話して結果を聞く、ということになりました。うう、複雑怪奇!!


その後チェンナイにいる友人と会った時尋ねると、「携帯電話は身元確認が厳しいんですよ。インド人だとSIMカードもあっさりと手に入るんですが、外国人にはうるさいですね」だそうで、インドでのSIM入れ替え作戦はあまり賢くないことがわかりました。で、月曜に前述のお兄さんに電話して、「ああ、OKになっているから、59059に電話して」と言われ、喜び勇んで電話したところ、録音されたメッセージが流れてくるのですがそれがタミル語なのです(まあ、当たり前っちゃ当たり前)。その後に英語とヒンディー語も聞こえてくるので、それに従って数字ボタンを押していったのですが、どうもうまくいきません。仕方なく、またビッグバザールへ行って、お兄さんに代わってやってもらいながら、やっと口頭諮問に答えることができました。その諮問も、「氏名は?」「住所は?」と来たのでボロが出ないように答えたのですが、何と次の質問は「あなたの父親の名前は?」。ええーっ、そんな情報書いた憶えはないのに、どこでどうやってそれで確認できるんだ?! 最初の時パスポートのコピーを取られたけど、それから辿って、ヴィザの申請書類とかが見られるようになっている??? 何だか、国家的な組織が背後にあるように思えてきました。


それでやっとこさ使えるようになり、お兄さんに御礼を言ってチェンナイの残り短い滞在の中で、出先でメールを見たり出来る便利さを噛みしめていました。チェンナイでは、Wifiをオフにしていてもネットに繋がり、日本のサイトやメールのやり取りができたのです。ところがところがところが、ムンバイに来た途端、それができなくなりました。いちいちWifiにログインしてでないと、ネットが繋がらないのです。えー、このSIMって、データ通信はタミルナードゥ州限定?? まったく、何が何やら、でございます(泣)。カパレーシュワラ寺院(上写真)にお参りした時は、若い友人の安産祈願しかしなかったからなあ(100ルピー寄進したら、すごく長い時間内殿でお祈りをあげて下さいました)。携帯スムーズ使用祈願もしておけばよかったのかも。


そんなすったもんだの中で見たヒンディー語映画はこれまでご紹介しましたが、料金はいずれも120ルピー(200円強)。ムンバイだとその倍近くするので、チェンナイで見ておくと少し助かるのです。あと、タミル語映画では上のポスターの『Si 3(シンガム3)』を見ておきたかったので、ホテルの近くの映画館に見に行きました。『シンガム』は最初の作品が2010年に作られて大ヒット、ヒンディー語映画にリメイクされたアジャイ・デーウガン主演の同名の作品もヒットしました。続いて『シンガム2』が2013年に作られ、これもヒンディー語にリメイク。『スタンリーのお弁当箱』の監督兼出演者、アモール・グプテーがエセ導師様になって、ユニークな敵役を見せてくれました。そして、タミル語版では早くも『Si3』が登場、というわけです。

Singam 3 poster.jpg

『シンガム3』に関しては、カーヴェリ川長治さんのご紹介が詳しいので、こちらをご覧いただくとして、本当にすごいスピード+可変速映像で進む作品でした。シュルティ・ハーサンのちょっとパッパラパーなジャーナリスト(シンガムに「サインして~❤」と迫る)と、落ち着いた雰囲気の妻役アヌシュカー・シェーッティーという両手に花設定も盛り込みつつ、見得を切っては大暴れするシンガムをテンコ盛にした作品でした。決めのアクションの最後が、グラフィック・ノベルというかマンガになるのが新鮮といえば新鮮だった気もします。字幕がないこともあって、その大波に身を委ねているだけで終わってしまった感があるのですが、もう一度字幕つきてじっくり見たいか、と言われると、いやー、またアジャイ・デーウガンがリメイクすると思うので、そっちでいいかな、という感じです。カッコいい予告編を付けておきます。

S3 Official Teaser | Tamil | Suriya, Anushka Shetty, Shruti Haasan | Harris Jayaraj | Hari

今回は、ヴィジャイ・セードゥパティの作品が全然なくて残念でした。また夏に見られるといいんですが。




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