アジア映画巡礼

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「地球の歩き方:インド」新版&グレゴリ青山さんの新著「ある手芸中毒者の告白」ご紹介

2025-03-16 | 映画関連本

昨夜私の花粉症特効薬が届き、やっと目のしょぼしょぼ感やティシュー大量消費の元となる鼻水大量生産状態が緩和されました。この間ブログを何度か書きかけてはストップしたままだったので、久しぶりにスッキリした目と鼻でパソコンの前に座って仕上げにかかることにします。今回は、新刊本2冊のご紹介です。

「地球の歩き方:インド 2025~26」

   (株)Gakkenn, 2,860円(税込)  

旅好きなら知らないとモグリ、と言ってもいい本「地球の歩き方:インド」の新版が出ました。今回は「2025~26」版です。表紙にあるように、今号にはインド北東部の情報も加わり、何と「32ページ増!」でございます。でもって、重さは何と何と、540gにもなってしまいました。うーむ、抱えて旅するには、ちょっと重すぎる本でございますなあ。私の友人は、「本のままでは重いので、私は行くところによってその場所の部分だけを切り取って持っていくため、バラバラの『インドの歩き方』が何冊かあります」と言っていましたが、「インドばらばら事件」ですね。しかし「地球の歩き方:インド」の内容は超・超充実、というのは毎度のことで、今回も巻頭部分にも~のすごく写真がきれいな特集がいくつも組まれています。

P.14<特集1> インド世界遺産紀行:タージ・マハル~Cinetama注:私は49年前の1976年1月に一度行っただけですが、デリーから一般のインド人ツアーに交じって行ったので、いろいろ面白かったです。当時の写真は色あせてしまってますねー。本書のきれいな写真と、詳しい解説をお楽しみ下さい。

P.22<コラム> バンダニ~Cinetama注:Bandhani Sareeの解説で、「バンドナー/bandhna」は「縛る」という意味です。布の部分部分を縛るというかくくって染めるので、この名前がついています。

P.24<特集2>   まだ見ぬ風景を探して北東部インドへ ~Cinetama注:北東インドは行ったことがなく、この特集でいろいろ学ばせてもらいました。本書の編集担当者の1人、松岡宏大さんの上手な写真にビックリ。北東インド地域、これからブームになるかも。

P.30<コラム> ドーサ~Cinetama注:今回の旅行でも、いろいろドーサを食べました。ラワー(rava)・ドーサ、おいしいですよ~。

 

ペーパー・ドーサ

ラワー・ドーサ(ミネルヴァ・コーヒーショップ)

ラワー・ドーサ(ムルガン・イドリー・ショップ)

P.32<特集3>   ドゥルガー・プージャ~Cinetama注:西ベンガル州で盛んなドゥルガー女神のお祭りを、井生明さんの素晴らしい写真でじっくりと見られます。

P.36<特集4>   インドみやげ&お役立ちグッズ~Cinetama注:「スーパーマーケットで買える(物)」と題して、最初にペットボトル入り飲料が出てきますが、これ多分ミニボトルだと思います。インドのミニボトルは形もいろいろ違っていてかわいくて、ついコレクションしてしまいます。水入りのミニボトルは、日本でも短時間のお出かけなどに持参するのにぴったりのサイズ。最近日本でも、会議など用にミニボトルが登場し始めましたが、ハンドバッグにも入るインドのミニボトルは、常にミネラルウォーターが入って我が家の冷蔵庫でスタンバイしています。

オールドデリーの一角で見かけた、ミニボトル飲料の卸し店

P.39      インドのカルチャー
          グルメ大全
          魅惑のマサラムービー
          天竺芸能ビジュアルガイド
          手工芸品・おみやげカタログ

Cinetama注:「魅惑のマサラムービー」が私の担当箇所なんですが、書くことが多すぎて写真が小さくなってしまいました。ファンの皆さん、ゴメンナサイ。「天竺芸能ビジュアルガイド」の井生明さんの写真と比べると、こちらは大迫力でインパクトがあります。映画のページもがんばらなくちゃ。

 

「ある手芸中毒者の告白」

   グレゴリ青山著/誠文堂新光社/1600円(税抜)

グレゴリ青山さんからご恵存いただきました。ありがとうございます。(が、昨年5月パソコンがクラッシュしたので、グレゴリさんのメールアドレスがわからず、お礼状は何と郵便で。明日ぐらいに届くと思います。お礼が遅くなってごめんね、グレゴリさん)

それにしても、グレゴリさんがこんなに手芸や裁縫がお好きとはつゆ知らず。スキャン写真なのでわかりにくと思いますが、この本の表紙絵、全部刺繍で作ってあるんですよ。すごーい! どんだけ根気がええんや、とびっくりしてしまいました。刺繍だけでなく、バッグや着やすそうなパンツやワンピースなど、途中に何度か挟まるカラー写真ページには、グレゴリさんの作品がいっぱい出てくるのですが、布の取り合わせとか色の組み合わせとか、すごくセンスがよくて、このあたりが漫画家のセンスと通じるものがあるんとちゃう? とか思いながら拝見させていただきました。「インドのミラー刺繍」からこの沼にどぶん!したグレゴリさん、インド映画の中の衣装を描いた素敵なイラストも登場します。下のソング&ダンスシーンです。ちょっと休憩代わりに付けておきましょう。

Choli ke Peeche Kya Hai | Khal Nayak | Sanjay Dutt | Madhuri Dixit | Alka Yagnik | Ila Arun

 

ミラー刺繍と言えば実は私も、結構素敵なクッションカバーを持っているのです。グレゴリさん、今度お目にかかった時またご覧に入れますね。ここではチラと写真だけ。

 

このクッションカバーは、1980年代の半ばにデリーの、確か州別エンポリアムで買ったのですが、10年ぐらい経って、何枚か買い足して使おうと思って行ったら、「マダム、これはずいぶん前にお買いになったでしょう? 今はこんないい手の刺繍は手に入りませんよ」と言われたものです。それからずーっと、我が家の押し入れで眠っています。そんなこんなで、インドの布好きの人は、何か布や刺繍にまつわるエピソードを必ず持っているはず。ぜひグレゴリさんのこのご本を読んで、「実は私も」といろいろ語ってほしいものです。最後にグレゴリ青山さんのサリーをまとったステキなイラストをもう1枚、付けておきますね。そしてご本も、もう一度じ~っくり読みなおそうと思います。グレゴリさん、本当にありがとうございました💛。


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2 コメント

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ミラー刺繍 (グレゴリ青山)
2025-03-17 22:08:02
こんばんは~~!「ある手芸中毒者の告白」紹介してくださってありがとうございます!作った服などをほめていただけて感激でございます。cinetamaさんの郵便、実はまだ届いておりませぬ…(郵便、最近ホンマ届くの遅い・・)
それにしても、お持ちのミラー刺繍クッションカバー、素晴らしい仕事!素敵!今度お会いしたらぜひ見せてくださいませ~~、マダム、ええ買い物しはりましたなあ。またお手紙届きましたらお知らせしますねー。
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グレゴリ様 (Cinetama)
2025-03-18 00:22:42
早速のコメント、ありがとうございました!
郵便、まだ着いていないのですか(泣)。布関連の葉書とかがなかったので、ちょっと変なアイテムで出したため、もしかしたら戻ってくるのかも(と、階下のポストを見に行く)。何も入っていなかったので、戻っては来なかったようです。明日ぐらいには着くと思います。

グレゴリさんの作品は、特に布バッグが、色合いと言い、模様あわせと言い、とってもステキです。私はもうこういう大きな袋は持てない年(私が持ったら頭陀袋そのもの)なので残念ですが、どれもお見事!ですね。
見事と言えば、ここに出したクッションカバー以外にも、刺繍のサリーで見事なものがうちにあるのです。ラージ・カプールの奥様にもらったもので、まだ一度しか着ていないんですが、これ、どないしてクリーニングするんや?洗濯屋さんビビるでェ、と悩んでそのままにしてあるという、トンデモな刺繍です。おついでの折ぜひ一度、我が家に見に来て下さいませ。

絹のはぎれ(サリーブラウスを仕立ててもらった残り)とかもいろいろありますので、使えそうなら差し上げたいですが、大体が単色で小さな端切れなんですよね。手紙が届いてメールを下さる時に、ご希望ならおっしゃって下さい。

あかん、私の所にも風呂敷包みができそうな気配...。うちは仕事に昇華しそうにないので、チクチク趣味には手を出さないことにします。ミシンで縫うのは、台ぶきんとぞうきんだけにしときます...。
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