『PK』がわが家にやってきました。字幕翻訳者の役得で、発売前にサンプル盤がいただけるのです。右上のシールも丁寧にはがして、大事に取っておくんですね~、私。「特製ブックレット封入」が気に掛かり、いそいそとセロファンをはがしました。
ケースを開けてみると、おや、あまり見たことのない画像がジャケットカバー裏に使ってあります。皆さんのお楽しみのために、ここではどんな写真かお見せしないことにしましょう。で、ブックレットはこちら。公開時の劇場パンフと同じデザインですね。ディスク(通称円盤。まさに、『PK』は円盤に乗ってやって来た、というわけです)の焼き付けデザインも、これとほぼ同じです。
ブックレットの内容は、まず「アーミル・カーン インタビュー」が収録されています。劇場用パンフと同じかな、と思ったら、あれ? ちょっと違いますねー。あれより長いです。そして、その次にはインド現地版ポスターが登場。『PK』の現地版ポスターは何種類かあるのですが、いずれもブラウンを基調色に使った重厚感のあるものです。その中に1枚だけ、コラージュがもろわかりのちょっと軽めのポスターがあるのですが、それが使ってあります。ラージクマール・ヒラニ監督の来日時に、「あのポスターだけ感じが異なっていますね」と聞いたら、「そうなんだよ。デザイナーさんがあれをすごく気に入っているんで、あれも使うことにしたんだ」とのお返事が返ってきました。お手元にソフトが届いたら、ブックレットをじっくり見てみて下さいね。
ラージクマール・ヒラニ監督/2017年3月
そして、次はヒラニ監督のインタビュー。おお、これも劇場用パンフに載ったものよりずーっと詳しい内容です。「壮大な音楽が印象的ですが、音楽はどのように制作していますか?」とか、「音楽のアイディアは監督が出すのですか?」とか、「『PK』を宇宙人に設定した意図は何でしょうか?」とかいう突っ込んだ質問に対して、監督がとっても丁寧に答えています。小さな字でいっぱい内容が詰まったブックレット(でも大丈夫。老眼気味の私でも裸眼で読めます)、本当にお得ですね~。これは、インド映画ファンにはこたえられないブックレトでしょう。
脚本家アビジャート・ジョーシーさん/2017年3月
特典映像も充実しています。特にメイキング映像は、ヒラニ監督と脚本家アビジャート・ジョーシーさんが散歩しながらアイディアを出し合う「キャラクター」編から始まって、「PKの言葉」「裸の露出」「ジャガト・ジャンニー」「アヌシュカの秘密」「おデブの理髪師」「元気チャージ体操」と、約25分の間『PK』の舞台裏を見せてくれます。インド版DVDやYouTube映像ですでにご覧になった方もあるでしょうが、今回は藤井美佳さんの見事な日本語字幕が付いているので、面白さもひとしおです。「PKの言葉」編では、PKがしゃべるセリフのうちボージプリー語の特異な発音となった単語が、ローマナイズとデーヴァナーガリー文字とで画面に表示される等々、どれも面白いメイキングばかり。お手元にソフトが届いたら、ぜひじ~っくりと見てみて下さいね。
そして、インド版DVD(左)にはない大特典は、来日したヒラニ監督のインタビュー映像。約5分という短いものですが、これは貴重です。ヴィジュアルが明るい色使いの日本版DVD(右)、わが星に飾ったらパッとお部屋が明るくなった感じ。ソフト化にあたって字幕もちょっと直したので、本編ももう一度見直そうと思います。そうそう、日本語吹き替え版に関しては、先日naokiさんがコメントを寄せて下さったように、「やっぱり,日本語吹き替えで見ちゃうと,別の映画ですね。まあ,仕方ありませんよねえ」でした。あと、アマゾン沼に書いてあった、割引なしソフトに付いてくる「非売品プレス」ですが、どんなものか&どういう形で付いてくるのか知りたいため、ブルーレイを注文することにしました。発売日は4月28日(金)ですので、まだまだ絶賛予約受付中です。こちらのアマゾン沼へドボン!して下さい。
なお、『PK』は5月14日(日)午前11時から、奈良の東大寺総合文化センター金鐘ホールで上映されます。入場は無料で先着順。詳しい情報はこちらの5月14日の箇所をご覧下さい。ほかには現在、神戸のパルシネマしんこうえん(あ、湊川公園にあるんや~)で5月1日(月)まで上映中です。関西は『PK』度高し。『PK』の公式サイトはこちらです。最後に予告編を付けておきますが、もちろんこれも、ソフトの特典映像に入っています。円盤に乗ってあなたの星にやってくる『PK』で、またいろいろと新しい発見をして下さいね。
映画『PK』日本版予告