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アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

第37回香港国際映画祭始まりました!

2013-03-18 | 香港映画

インドから香港へ移動し、20℃前後という気候を楽しんでいます。インドでの報告がまだ残っているのですが、アヌシュカ・シャルマとドゥシャント・ワーグ・インタビューはまたのちほど、ということで、香港国際映画祭の報告に突入します。

昨日は、映画祭のオープニングでした。今年の映画祭は、例年以上に運営事務局がしっかりしていて、いろんなご案内もきちんと来るは、臨時事務局では一昨日からDVDで作品が見られるは、と嬉しいことずくめ。DVDでは、早速韓国映画『ベルリン・ファイル』を楽しんでしまいました。リュ・スンワン監督で、主演ハン・ソッキュ、ハ・ジョンウ、チョン・ジヒョン、リュ・スンボムという豪華なこの作品、とても見応えがありました。日本でもすでに7月の公開が決まっていますので、楽しみにお待ち下さいね。

さて、昨日は夕方からコンベンション・センターでオープニング・セレモニーが行われ(上はセレモニー最後の乾杯場面)、オープニング・フィルムの『葉問 終極一戦(イップ・マン 最後の戦い)』の上映が行われました。メインゲストは『葉問』の主演者たちで、黄秋生(アンソニー・ウォン)、周楚楚、そして葉問の弟子役で出演した洪天明らが登場しました。

今回は、当日の取材プレスとしても申請し、レッド・カーペット取材に会場ではプレス囲いでの取材と、若くて力持ちのカメラマンのお兄ちゃん、おじちゃんたちに混じって、臆せずデジカメで撮りまくりました。まず現れたのは、お久しぶり~の陳果(フルーツ・チャン)監督です。(下写真右)

続いて、昨年に続き香港国際映画祭の大使を務めている楊千女華(ミリアム・ヨン)。記者たちのフラッシュが光りまくり、「チンワー、こっち!」という正面を撮るための呼び声が乱れ飛びます。昨年は、妊娠中にもかかわらず、大使兼オープニング・フィルムの主演者として大きなお腹で登場したミリアム。今年はまた元のスリム体系に戻っていました。

そして、いよいよ『葉問』の出演者ご一行様が来場しました。まず、イップ・マン師父の弟子を演じる3人、左から洪天明、周定宇、王梓軒です。真ん中の周定宇は、実際に詠春拳のチャンピオンだそうで、劇中でも迫力あるファイトシーンを繰り広げます。

続いて登場したのが、主役のイップ・マンを演じた黄秋生(アンソニー・ウォン)と、イップ・マンに惚れてしまい、イップ・マンが妻(お懐かしや、の袁詠儀/アニタ・ユンが演じています)を亡くしてからは夫婦同然の暮らしを一時していた歌姫役の周楚楚が登場。周楚楚のスケスケドレスが皆さんの目を引いたようで、フラッシュが集中していました。

記者のご要望に応えて、こんなドキドキ・シーンも。アンソニー・ウォンのファンの皆さん、妬かないで下さいね。

周楚楚のドレスは、ごくごく薄い肌色の生地でできていて、隠すべき所にだけ豪華刺繍入り、というもの。後ろ姿もドッキリです。

会場では、皆さん壇上に勢揃い。

一番右は、イップ・マンの息子さんだそうで、劇中では息子役のナレーションで物語が始まります。

「いろんなイップ・マン映画ができていますが、この作品は他の作品とどこが違うのですか?」という質問に、「この映画のが真のイップ・マンだ」と答えるアンソニー・ウォン。

洪天明も年と共にふくよかになって、ちょっとパパ(洪金寶/サモ・ハン・キンポー)に似てきましたね~。

周楚楚は笑ったりするとかわいいのですが、劇中でも弟子たちからは冷たい目で見られる色っぽい女性という役を演じたためか、「悪女」モードに徹していました。カメラマンたちは呼びかける時、「大陸妹!(中国大陸のネエちゃん)」と言ったりして、礼儀もへったくれもありません。

映画のプロデューサーから、アンソニー・ウォンに記念品が贈られます。

そして、ミリアム・ヨンにも記念品が。ミリアムのドレスも、広東語で言うと「五顔六色」の模様のドレスの上にシースルーの布、というもの。ヘアがいまひとつなんですが、これって、ミリアム式のおしゃれなんでしょうか?

この後乾杯となり、上映に移ったのですが、感心したのは周楚楚がさっとドレスを着替えてきていたこと。さすが女優さんです。一般観客にあのシースルードレスだと、ドン引きされてしまいますよね。

他の場面でもあったのですが、広東語が全然わからない周楚楚のためにアンソニー・ウォンが時折通訳してあげているらしく、こんな風に耳元にささやく姿が何度か見られました。噂になるかも~、というぐらい、お二人いいムードでした。

『葉問 終極一戦』は、イップ・マンが佛山から香港に出てきて亡くなるまでを描いています。ドニー・イエン版の『イップ・マン(葉問2)』と同じ題材なのですが、50・60年代の香港の世相と絡めながら要領よく描いてあり、アクションシーンも適度に入っています。何より魅力的なのは、イップ・マンになり切り度120%のアンソニー・ウォン。静かなたたずまいの中に、強さと暖かさを秘めた初老の男性を、品良く演じていてまるで別人のよう。

ほかの出演者は、曾志偉(エリック・ツァン)、熊欣欣(ホン・ヤンヤン)、そしてこれもお久しぶりのジリアン・チョンなど。日本での公開も決まっていますので、こちらも楽しみにお待ち下さいね~。

 


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4 コメント

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Unknown (ゆずきり)
2013-03-19 22:04:56
オープニングのレポありがとうございます。
ハーマン・ヤウ監督はいらっしゃらなかったのでしょうか?
「・・世相からめながら要領よく」「アクションも適度に」というあたりがヤウ監督の面目躍如?・・なのかしらと思ったり。
でも、なんといっても、ヤウ監督x黄秋生ががっぷり組むのは久しぶりで、楽しみでなりません!
記事の最後まできたら、なんと日本公開ですか!
うれしいニュースです。
ひきつづき電影節レポート、楽しみにしております。
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Unknown (きたきつね)
2013-03-20 00:48:30
レポありがとうございます。
実は2泊3日で弾丸香港なのですが、「葉問終極一戦」も「毒戦」も日程が合わず残念でした。
でも、日本公開されるんですね!嬉しい!
これからもレポート楽しみにしています。
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ゆきずり様 (cinetama)
2013-03-20 02:32:49
コメント、ありがとうございました。

『葉問 終極一戦』のハーマン・ヤウ監督は残念ながらいらっしゃいませんでした。オープニング・フィルムに決まった時の発表セレモニーには、姿を見せたようなのですが。私もお顔、見てみたかったです。

公開に関しては、下にアドレスを付けた記事の中でご紹介しているのですが、「ボリウッド4」と同じく日活の配給で、今秋公開の予定です。楽しみになさっていて下さいね。
http://blog.goo.ne.jp/cinemaasia/e/bf1764ced1b5fce109b68457de280cb9
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きたきつね様 (cinetama)
2013-03-20 02:37:58
え、香港からのコメントなのでしょうか? ありがとうございます~。

『毒戦』は私もチケット入手に失敗、残念ながら見られませんでした。でも、生トーさんは拝みましたので、またレポート致します。生ラム・シュッ始め、濃い面々がグランド・シネマでのオープニング・セレモニーに参加していました。
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