JR草津線と近江鉄道の2022年春改正

JR西日本の2022年３月のダイヤ改正、草津線では、平日データイムの草津～貴生川間の運転本数を毎時２本から１本に削減する。また、夜間時間帯に草津～柘植間の一部列車を廃止し、最終列車の時刻を見直すことになった。

平日データイム時間帯において草津～貴生川間で運転している３往復を廃止する。廃止対象となるのは草津発11時25分、12時25分、13時25分の貴生川行と、貴生川発11時53分、12時53分、13時53分の草津行、草津発10時55分から13時55分、貴生川発11時23分から14時23分までは、貴生川～柘植間と同じ１時間毎の運転となる。草津と貴生川の間は24分だから、間引き時間帯は１運用が動かないことになる。

夜間時間帯は、２往復を廃止する。
まず、草津発21時25分の柘植行を廃止する。それに伴い20時55分発は21時01分発に繰下げ、21時42分発は21時32分発に繰上げ、間隔を調整する。時刻繰上げに伴い、37分着の新快速野洲行、32分着の普通米原行からの接続がなくなり、京都方面からの接続は悪くなる。また、後続との間隔も28分だったのが41分に拡がる。草津発23時54分の最終柘植行も廃止に、23時23分発を23時34分発に繰り下げるが、最終は20分繰上げとなる。この時間帯の新快速は20分間隔だから、接続時間は２分のままだ。改正前は、40分以上の間隔になっているのが21時40分発から22時23分発ぐらいで、それ以外は30分間隔だったが、改正後は21時32分発から約40分間隔となった。

草津方面は柘植発21時19分を廃止して、21時56分発を21時45分に繰り上げる。時刻繰上げで、関西本線加茂行からは２分接続となる。また、貴生川発21時07分も廃止に、このことで貴生川発20時台後半以降は20時43分、21時07分の始発、33分、22時03分、37分、23時21分と22時台まで毎時２本だったのが、20時45分、21時29分、22時17分、23時20分と毎時１本の運転となる。22時17分発は貴生川発を20分繰上げたが、三雲で８分停車するようになったので、草津着は23時01分から22時48分に13分繰上げとなっている。この繰上げで、草津発22時53分の新快速米原行、22時57分の快速大阪行に新たに接続する。ただし、快速大阪行は高槻まで各駅に停車するので、その先は後の新快速西明石行最終が先行する。

★近江鉄道

近江鉄道は、データイムの彦根発貴生川方面の発車時刻を毎時35分だったのを毎時53分に変更した。彦根着18分の京都方面からの新快速、25分の米原からの新快速が部分廃止されたためだ。53分だと55分の米原からの新快速からギリギリで接続しないが、これを繰り下げると、貴生川の方での他路線への接続がなくなる。

リリースでは触れてないが、米原発も10時台から14時台まで22分発だったのを37分発に繰り下げる。15分繰り下げたことで、ＪＲから新たな接続は発生はなく、接続時間が15分拡大しただけどなる。彦根～八日市間では18分繰り下げとなるが、八日市での停車時間９分をなくしたため、八日市～貴生川間では９分繰り下げとなる。その結果、リリースで触れている貴生川での草津線、信楽高原鉄道への接続時間短縮となる。八日市での八日市線への接続は09分着12分発の３分接続だったのが、27分着38分発の11分接続となり、少し悪くなる。
データイムの貴生川からの彦根方面は、最大２分の時刻変更となっている。日野、豊郷、彦根だった交換駅を日野、五箇荘、彦根に変更しているが、時刻の変更は抑えられている。八日市で09分から13分まで停車していたのも11分の発着となっている。

八日市線は、近江八幡発14分、八日市着33分だった列車を、近江八幡発04分、八日市着23分に繰り上げる。近江八幡着04分の京都方面からの新快速が部分廃止になり、52分着の京都方面からの快速から接続させるためだ。八日市では18分発だったのを27分発に繰り下げた貴生川行に４分で接続するようになる。

米原での最終は22時51分の彦根行（彦根で多賀大社前行に接続）だったのを22時36分の多賀大社前行に繰り上げる。時刻を繰り上げでも、下り新幹線からの接続は悪い。八日市での貴生川行最終は22時28分だったのを、22時22分に繰り上がる。日野では22時58分発が22時46分発となり、12分の繰り上げた。

一方、米原方面は、多賀大社発22時49分の彦根行を、彦根発23時13分の米原行と統合したうえで時刻を繰り上げ、多賀大社発22時20分の米原行とする。米原方面への最終は、多賀大社前で29分、彦根で24分繰り上げとなる。貴生川発20時45分の米原行は彦根での15分停車をなくし、彦根着22時39分を22時24分に繰り上げる。このことで彦根着22時21分の新快速から接続しなくなる。貴生川での日野行最終は22時40分から22時47分に繰り下がる。貴生川着22時33分だった草津線下りが22時36分になったのに合わせた形だ。

八日市線は、近江八幡発23時45分の八日市行最終を23時30分に繰り上げる。このことで、23時38分の京都方面からの普通の接続がなくなり、23時21分の普通からの接続が最終となる。