JR東日本は来月末に開業する仙石東北ラインのダイヤを発表した。
下りは仙台発626~2023、上りは石巻発635~2058の設定、基本約1時間毎の運転とするが、仙台発11時台、石巻発12時台の設定はない。
仙台発924、石巻発2058は塩釜、高城町、矢本停車の特別快速で石巻~仙台間を52分で結ぶ。仙台発724、818、1614以降と石巻発635、1550以降は、野蒜、陸前小野、陸前赤井から先の各駅に停車する赤快速で、仙台~石巻間を60分前後で結ぶ。仙台発626、1014~1514、石巻発811~1458は東北本線内も各駅に停車する緑快速で65分で結ぶ。
なお、仙石東北ラインの列車は高城町で多賀城方面の仙石線に10分前後で接続させる。
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来月末に開業を控えた仙石東北ラインのダイヤの詳細が明らかになった。そこで、今回発表されたダイヤを震災直前のダイヤと比較してみた。(下表参照)
運用は3運用、石巻に滞泊するのは1運用だからピーク時間帯の仙台着の設定はできない。石巻滞泊の運用は11時過ぎに入庫して3時間後に出庫、この間に車両を交換するのだろう。朝は仙台折り返しが10分もないところがあるので、ダイヤが乱れた時の回復が大変そうだ。
朝上りは緑快速の赤快速化で16分短縮、だがピーク時間帯の8時代に仙台に着く列車は設定されなかった。朝下りは724の速赤快速、818の遅赤快速、924の特別快速と、震災前に比べると大幅に増発された。観光需要があるのだろうか。
午前中は、松島海岸まで多賀城、本塩釜、東塩釜しか停車しない赤快速が、東北線内各駅の緑快速に変更されたが、所要時間に大きな変更はない。下り12時代は6分時間短縮しているくらいだし。午後は赤快速の運転時間帯が拡大、石巻発15時台で17分も時間短縮された。
特別快速の所要時間は、以前から発表されていた通り52分。東北本線内での所要時間を見ると、2分速い快速もあるから、数分ぐらい余裕を見ているようだ。設定時間は下りは朝、上りは最終、うみかぜ時代の土休日特別快速が下り18時代、上り9時代に設定されていたのに比べると大幅に変わった。
下りは仙台発924、東京736『はやぶさ』から接続するため、東京~石巻間の所要時間は2時間40分と、震災前の同時間帯に比べると1時間以上短縮された。上り特別快速は石巻発2058と、震災前は設定がなかった時間帯。比較的利用者が少ないから停車駅を減らしたのだろうか。あまりにも利用者が少ないと、逆に緑快速に格下げになるような。下りと違って、新幹線への接続は35分待ちで最終郡山行きのみ、新青森・秋田への最終もタッチ差で間に合わない。なお、朝一番の上り赤快速は『はやぶさ』に17分接続、次の緑快速も『はやぶさ』に12分で接続し、石巻→東京間は3時間を切る。データイム以降は東京行の『はやぶさ』は仙台30発が基本だから、仙石東北ラインからの接続時間は30分以上になる。仙台1852着からの5分接続は微妙だな。
特別快速より5駅余計に停まる快速は57分が標準だが、交換待ちの兼ね合いで58~1時間かかるものが大半を占める。だが、仙台発724の快速は54分と特別快速と2分しか変わらない。この快速は高城町までで特別快速より2分速く走るから、5駅余計に停車しても特別快速より2分遅いだけになる。緑快速は4駅余計に停車するので、赤快速より4分遅いのは理にかなってる。
列車同士の交換は高城町~塩釜間と、陸前赤井または矢本になるのが基本。朝は陸前大塚で交換するものがあるようだ。高城町~塩釜は、上りが高城町を出てから10数分後に、下りが高城町に着くようだから、すれ違うのは東北本線内になるのではないかと。上りが時間通りに走っていればの話だけど。塩釜~松島間の東北本線での所要時間が8分に対し、塩釜~高城町の仙石東北ラインでの所要時間は11分、接続線で徐行か運転停車でもするのだろうか。上りの遅延が大きいと、下りは塩釜で抑止ということになりそうだ。
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