急行池袋行は30000系運用、ガラガラだった車内も東松山、坂戸と主要駅に停車するたびに増えていく。高坂を過ぎたところで、この急行は志木で湘南台行に接続という放送、副都心線とか渋谷方面の方より正式な行先の方がわかりやすいのだろうか。坂戸に着いて3時間足らずで東上線、越生線の乗りつぶしは終了した。途中下車などがなければ2時間を切っていただろう。森林公園から30分近く、寄居から1時間近くかかって、川越には15時16分に到着した。乗り換え時間が20分くらいあったので、東口のペデストリアンデッキの付近を散策、アトレマルヒロの中を抜けて本川越方面と行き来する人が多かった。ただ、本川越駅は川越駅東口から歩くと10分かかるのに対し、川越市駅から歩くと5分で着く。池袋発11時00分の川越特急から乗り継いだとしたら、小川町、寄居での八高線接続も良く、越生線2駅を巡っても、川越には14時26分着と1時間早く着いた。昼食の時間を考慮しても30分早い川越線に乗れたかもしれない。
川越発15時37分の川越線に乗車、川越線は4両編成が毎時2本走る森林公園~寄居間並みの輸送力、埼京線快速の着く前から後ろの方は席がほとんど埋まっていたが、前の方は空いていた。的場駅で交換待ちのため3分停車、次の笠幡には15時50分に着いた。駅前は狭いが、駅を出て右に少し歩くとバスやタクシーの発着するロータリーがある。駅から30分近く歩いてサイボクへ、いい時間にバスがなかった。サイボクではハム、ソーセージをお土産で購入したほか、日帰り温泉の花鳥風月に入浴、内湯は狭かったが、露天風呂は広く、高い場所にも小さな露天風呂があった。雨が降らない日に訪れた方がいいのかと。
17時41分の笠幡経由鶴ヶ島駅行のバスに乗車、笠幡まで5分かかるところが15分もかかってしまい、17時52分の川越線には接続しなかった。毎時3本の時間帯なので次の川越線は18時11分と15分接続、思ったほど待たされないが、乗り換えアプリで調べたら、川越での埼京線快速への接続が悪く、東上線の急行乗り換えが推奨された。どうせならと、鶴ヶ島まで乗り通すことにした。あとで時刻表を調べたら、川越でにホーム上0分接続に乗り換えアプリが対応してなかった。バスは10分遅れていたが、鶴ヶ島市内に入るとには結構飛ばして、鶴ヶ島駅には5分遅れの18時21分の到着した。そのまま池袋へ行ってもいいのだけど、午前中に乗りそびれた川越特急のリベンジをすることにした。
鶴ヶ島駅は駅構内が改修され、壁や仕切りガラスには折り鶴が描かれていた。次の川越特急まで時間があったので、18時29分のメトロ10000系運用の普通森林公園行で坂戸へ向かった。坂戸着18時33分、よさこい祭りが先ほどまで開催されていたので、結構賑やかだった。9分で折り返して、18時42分の川越特急に乗車、クロスシートの窓側を確保する。上り川越特急はTJライナーの送り込みを兼ねているので、坂戸発で16時11分から20時42分まで30分毎に10本も設定されている。下りと違って、川越市での急行追い抜きはないので、成増から先では急行の数分後を追うダイヤとなっている。そのためか下りより1分ほど遅い。スピードは95キロで頭打ち、90キロ以下を出すことが多く、本線の急行より遅い印象だ。坂戸から池袋までの所要時間は37分、表定速度は65.8キロとなっている。東武日光線の南栗橋~東武日光間の急行を少し下回り、関東の無料優等では二番目に速い。
在京大手私鉄で無料のクロスシートで乗れるのは川越特急と京急の快速特急ぐらいだ。以前は東武伊勢崎線・日光線の6050系快速も無料クロスシートだったが、2017年に浅草から撤退、2021年12月に優等運転をやめて、翌3月には東武線内での運用がほとんどなくなった。6050系があった頃は、東上線はロングシートしかなかったが、50090型がクロスシートで無料優等に充当されてからは立場が逆転している。50090型と同じく、THライナー用のL/Cカーの70090型なら、無料クロスシートの優等が可能だが、7両編成の南栗橋以北への乗り入れは不可能である。6両編成のライナーはラッシュ時の『けごん』『りょうもう』で十分というのが本線の現状だ。L/Cカーのシートは固く、小川町までならいいのだけど、東武日光までだと厳しいのだろう。
前の方に乗っていたが、川越で座席の6割くらいが埋まるくらいの利用率になった。19時近くで暗いので観光客はあまりいない。ふじみ野で準急を通過追い抜き、朝霞台で普通池袋行と緩急結合する。和光市を通過すると相鉄車の姿が、始発の湘南台行だが、朝霞台で抜いた普通はこれに接続しない。ただし、和光市を8分後に出る始発急行は東新宿でこれを追い抜く。先述した通り、成増からは急行の続行となるので、先行の成増始発普通は2本まとめて抜かれる。池袋には19時19分に到着した。
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