しーさるの鉄日記

JRグループダイヤ改正(中国編)


JRグループの2019春改正、中国エリアの改正概要は以下の通り。

★岡山支社

●一部『のぞみ』の時間短縮に伴い、福山で『のぞみ』から下り山陽本線への接続を見直す。また、三原でも上り『こだま』から上り山陽本線への接続を見直す。

●朝時間帯のサンライナー2本を普通列車に格下げして、福山~岡山間7駅での乗車機会を拡大させる。

●夜間時間帯の宇野発着と児島発着の順序を入れ替え、運転間隔を平準化させる。

●山陽本線の岡山・福山方面~広島・岩国方面を直通運転している列車を糸崎で分断する。三原発着の列車については、現状通り岡山・福山方面から走らせる。

●宇野線の茶屋町~宇野間にICOCAサービスを導入する。


★広島支社

●山陽線(三原~岩国)呉線、可部線を走行する全列車を227系で統一させる。また、平日ダイヤと土休日ダイヤを統一する。

●データイム時間帯において、厚狭での『こだま』と美祢線の接続を改善させる。

●西日本豪雨災害による徐行は、改正前日に終了させる。


★米子支社

●午前中の『とっとりライナー』1往復を倉吉以東で普通列車に格下げする。これに伴い、鳥取~倉吉間の普通列車1往復の運転を取りやめる。

●午前中の下り『アクアライナー』1本を江津以西で普通列車に格下げする。これに伴い、江津~浜田間の普通列車1往復の運転を取りやめる。また、浜田発8時17分の江津行も運転を取りやめる。

●平日ダイヤにおいて、木次線から直通する宍道発7時17分の普通列車を、7時19分発の快速に格上げ、来待と玉造温泉は通過とし、松江着を2分繰上げる。現行の出雲市発7時10分の快速通勤ライナーについては出雲市発7時08分に繰上げ、普通列車として来待、玉造温泉、乃木を通過し、松江着を2分繰り下げる。

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JRの春のグループダイヤ改正、中国エリアでは、山陽側は227系統一と新幹線の接続見直し、山陰側は快速の見直しがメインとなった。

まず、岡山地区では『のぞみ』の速達化で在来線との接続が見直されることになった。リリースでは観光客需要のある尾道方面への接続に触れている。福山駅の構造を考えると、現行の7分でも乗り換えられるけど、観光客を考慮すると余裕がある方がいいということなのだろう。リリースでも触れられている福山以外でも、『のぞみ』の速達化に伴い、岡山において山陽本線倉敷方面普通に6~9分で新規に接続するようになる。

『サンライナー』については、福山発6時台の『東福山通過、鴨方、金光追加停車、倉敷以東各駅』タイプと7時台の『里庄、鴨方、金光追加停車』タイプが普通列車に格下げとなることに。6時台のは去年の改正までは、鴨方、金光に追加停車するだけで福山から岡山までの所要時間55分だったが、倉敷以西追加各駅停車で57分に、そして今回の改正で59分となった。6時台のはここ2年で7駅追加停車で4分増だが、7時台のは5駅追加停車で7分増の66分運転になっており、同時間帯を走る普通列車より4分遅い。倉敷や北長瀬で時間調整しているようだけど、伯備線からの直通が詰まっているのだろうか。この朝の2本の普通格下げで、『サンライナー』は夕夜下り10本上り7本の運転となる。

夜の岡山から宇野方面は運転間隔の平準化、それに伴い茶屋町発20時35分の宇野行は運転を取りやめるのではないかと。それに接続する岡山発20時13分のマリンライナーから宇野行に乗り継いでいる客は、岡山発20時23分の宇野行に流れることになる。この宇野行は下り『のぞみ』からの接続が8分とマリンライナーより良くなっている。

227系は営業運転開始から4年で広島エリアの電車を全て置き換えることに。227系は、起動加速度2.5、減速度3.9、最高速度110と、113系の1.6、3.0、100よりはスペックがだいぶ上がっているが、227系の走行性能に合わせたランカーブの引き直しはD-TASが白市から西広島に導入される来年になるのではないかと。それでも加減速が良くなったということを考えると、駅間の短い可部線でスジを引き直してもいいと思うのだけど、単線だから余裕を持たせなければならない。

広島の227系統一で、山陽本線は三原発着以外糸崎で分断、名物の長距離鈍行は姿を消すことになる。岡山や山口にも227系を投入すれば、直通はできなくはないが、運用のことを考えると分断した方がいいだろう。広島エリアの電車は227系で置き換え切るが、気動車、つまり芸備線はまだである。JR他社を考えると、そろそろ置き換えの話があってもおかしくないと思うのだけど、資金援助がないと難しいのだろうか。

去年の西日本豪雨の被害にあった広島地区、山陽本線の暫定ダイヤでは『通勤ライナー』は平日だけでなく土休日も運転、土休日運転の『シティライナー』は運転をとりやめ、となっているが、平日ダイヤと土休日ダイヤを統一とのことから、土休日の『通勤ライナー』は運転、『シティライナー』は廃止になると思われる。2016年に6年ぶりに復活した『シティライナー』だが2年と4ヶ月だけ走って、また消滅することになる。

山陰本線は、隔駅停車の快速を普通列車と統合することに。鳥取発10時25分の『とっとりライナー』につていは、泊、松崎に停車させることで、倉吉まで各駅停車に。倉吉から先も赤碕まで、下北条と八橋しか通過しない。倉吉発11時46分(米子発10時49分)についても、宝木だけ通過していたのを停車することで、倉吉から先は各駅停車となる。快速の各駅停車化でその10分後を走る普通列車2本が廃止される。

米子発8時半の『アクアライナー』益田行は、敬川、久代、下府停車に、浜田以西各駅停車だったのが、江津以西各駅停車に変わる。江津までも通過駅少ないけど、夕方上りの大田市まで馬路しか通過しない『アクアライナー』よりマシか。3駅停車することと交換のタイミングが変わることで、浜田着は4分繰り下がるが、浜田での停車時間を5分から2分に削り、西浜田での交換待ち停車時間も削るから、三保三隅、益田方面への時刻繰り下がりはないかと思う。
快速の格下げで江津発10時04分は廃止、快速停車駅では1時間半空き、通過駅では2時間20分以上の空き時間となる。都野津への通学需要がない時間だからな。江津発8時17分も廃止だけど、両列車とも元々三江線からの直通列車だったのだな。三江線が廃止になったのが前回の改正後だったためか、三江線部分だけが廃止で江津~浜田間のみが残る形となったわけだが、回送とかに手間がかかったのだろうな。その折返しの浜田発11時53分の江津行も廃止になるが、43分前に出雲市行、32分後に大田市行があるので、下りほどは不便にならない。

朝の快速松江行は、米子発だったのを出雲横田発に変更、木次線からだと松江着が2分繰り上がる。充当車両はキハ120だと思うのだけど、特急停車駅の玉造温泉をキハ120が通過するのか。米子からの快速『通勤ライナー』は乃木を通過していたけど、改正後の木次線からの快速は乃木に停車することに。乃木駅近辺には高校がいくつもあり、乗降客数では宍道や安来を上回るからだ。快速は玉造温泉通過乃木停車なので、玉造温泉に停車する『やくも』とは千鳥式の停車パターンになる。

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