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しーさるの鉄日記

『かわせみやませみ』など乗り継いで大分へ

立野10分接続で、33分発の観光特急『かわせみやませみ』に乗車、指定されたのは『やませみ』のカウンター席だった。『かわせみやませみ』は2017年3月に肥薩線の観光特急としてデビュー、2016年まで走っていた特急のフォローをするようになった。2020年7月の肥薩線豪雨災害で肥薩線での運転を取りやめに、その後は鹿児島本線門司港~博多間で夏臨として運転され、2022年9月からは豊肥本線で通年土日に運転される現行体制となった。宮地寄りの『かわせみ』が深い青を基調、リクライニングシート24席、カウンター席北6席南4席の計10席、ボックス席南4席、ソファー席南2席の他にフリースペースであるキッズエリア3席が設置されている。運転席の後ろは荷物置き場、ドアと連結部の間はサービスカウンター、展望コーナー、多目的トイレが設置されている。熊本寄りの『やませみ』はリクライニングシート席16席、カウンター席北4席、その対面のベンチシート南2席あ、ボックス席北6席、南2席、運転台とドアの間のソファー席4席ある。ドアと客室の間にはビュッフェがあるが、今は売店と乗務員基地としての役割の方がメインで、料理の『阿蘇ジビエカレーのホットサンド』も上りだけの提供だ。宮地寄りのドアは両車両とも撤去されたので、乗降は熊本寄りのドアのみとなる。阿蘇までの特急料金は1590円、以前は1090円だったが、2023年10月に値上げとなった。立野より阿蘇の方が時間を潰しやすいと思い。1970円課金して『かわせみやませみ』に乗ることにした。なお、『かわせみやませみ』は今度の春の改正で今の土日運行を終了、『あそぼーい!』用キハ183系の検査時の代走として、一部の月で平日数日のみの運行となる。

立野を出ると、熊本寄りへと1キロ以上を時速30キロくらで3分かけて後退する。その間に標高277mから標高306mまで登る。その後も標高465mの赤水まで最大33パーミルの勾配が続き、6キロほどの距離を10分以上かけて走る。なお、『かわせみやませみ』は他の特急が停車する赤水は通過となる。また、熊本から肥後大津までも停車しない。スイッチバックを出てからの絶景は席と逆側なので、立って絶景を見ることにした。

阿蘇着12時03分、標高は521mと赤水駅から10キロで56m上がってきた。改札の客が捌けるまで、反対側のホーム付近を散策した。ホームに隣接してある建物は『火星』というななつ星利用客専用のレストラン、2020年に開業した店だが、ななつ星のための店なので使われる日はかなり限られる。改札を出て駅前広場へ、バス乗り場には観光客の列ができていた。時間があったので、駅近くの道の駅で買い物した。

阿蘇発12時35分、転換クロスのキハ200系に2駅間だけ乗って、宮地には12時41分に着いた。接続時間は27分あるが、絶景が見れる席を確保するために、駅から出ないでホームで待った。12時54分『かわせみやませみ』に隠れていた黄色いキハ125が大分寄りに引き上げ、発車9分前に12時59分に入線してきた。利用客は30人ほどだったが、発車2分前に特急『あそ』が到着すると、10人が加わる。現行ダイヤでは13時06分に到着する特急『あそ』だが、改正後は11分繰り下げとなり『九州横断特急』として、大分方面へ向かうことになる。その時同じ時間帯を走るこの普通が廃止にならないか気になるところだ。

宮地発13時08分、南に向かいながらS字カーブするなどして、阿蘇の外輪山を越えるための距離を稼いていく。さらに25パーミルの勾配であがり、4つのトンネルを通過、トンネルの合間から阿蘇の街を望むことができる。願成就トンネルを抜けると、左カーブで長さ2283mの坂の上トンネルに入る。坂の上トンネルの入口は標高700m以上、標高540mの宮地駅からの7キロで160m以上上がってきたことになる。立野のような33パーミルでも5キロは稼がなければならない。坂の上トンネルは2012年の豪雨による被害が大きく、トンネルの中から線路がトグロ状に排出された。坂の上トンネルを出てまもなく波野駅に到着、標高は754mと九州で一番高い。波野駅を出ると、緩やかなカーブで降りていく。5キロ離れた滝水までに100m降りてきて標高は650mほどになる。滝水を出るとすぐに熊本県から大分県に入る。特急停車駅の豊後萩は510mと阿蘇より低くなる。豊後荻から玉来までは9.7キロと宮地から波野間の10.7キロに次いで長い。駅間も長いので標高も285mと立野駅に近いくらいまで降りて来る。スイッチバックを使って、8キロで標高465mまで上がった立野~赤水間と対照的だ。

地元ゆかりの瀧廉太郎の『荒城の月』のメロディーに迎えられながら、標高241mの豊後竹田に13時52分に到着した。3分接続の大分行はキハ200運用、瀧廉太郎の『花』の発車メロディーは2024年3月から使われている。同時に待合室の窓格子を外すなどの改修を行ったが、今日は寄る暇がなかった。豊後竹田から大分までは60キロ近く、熊本からだと宮地の先に相当する。標高220mの朝地を出ると、トンネルをいくつか抜けて、標高160mの特急停車駅緒方に着く。この辺から川沿いを走ることが多くなる。
標高129mの三重町からスポーツクラブの団体で席が埋まる。大分までは36キロと熊本からだと立野以上に離れている。次の菅尾を出てトンネルを抜けると、16キロにわたって、大野川と山に挟まれたところを走るようになる。犬飼を出ると豊後大野市から大分市に、大野川から離れ、特急停車駅の中判田を出ると、10キロ以上市街地の中を走るようになる。大分には 5分遅れの15時13分に着いた。

駅コンコースを走るミニトレインを撮影した後、15時27分発の815系普通で海沿いを走って、別府には15時39分に着いた。別府ではじごく巡りへ行くためにバスに乗り換え、渋滞したためにじごく巡りには10分遅れの16時20分に着いた。じごく巡りが閉まるのは17時だったので、鬼石地獄と海地獄しか廻れなかった。足湯に入れたのは良かったけど。

16時50分に海地獄前でバスを待っていたら、別府江ぉ行のバスが来ないで鉄輪行きのバスが到着、鉄輪で乗り換えてと運転士さんに言われたので、鉄輪で降りたら、既に長蛇の列ができていた。17時10分に来たバスは海地獄から来た7系統、あのあと待ち続けたのが正解だった。バスに乗れたものの、混雑は同じ時間のコミケバス並み、鉄輪の時点で積み残しが発生し、途中のバス停の客の乗車を断っていた。別府駅には17時30分ごろに到着した。

別府からは17時57分発の普通大分行に乗ることに、ところが17時50分着予定だったのが7分遅れの17時57分着となった。そのあと、12分遅れで18時02分発となった883系臨時ソニックを待避することに、さらに11分遅れで18時05分発となった885系ソニックを待避することになった。そのため、別府発は10分遅れの18時07分発となった。

10分ほど乗って、大分の手前の西大分で下車、10分ほど歩いてフェリーターミナルに着いた。そこから旅客船「さんふらわあ」で本州に戻ることに、受付はフェリー発車の1時間前となっていたが、受付には数人の列ができており、中には遅れていた列車に乗ていた人もいた。

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