スカイライナーについては、一部の列車を正式に青砥停車とする。2020年4月11日から朝下り6本、夜上り6本が青砥駅には当面の間停車という形となっていたが、6月1日にはそれらに加え、データイムに80分毎に停車するようになった。
その結果、青砥発下りで、6時台3本、7時台3本、9時15分発から17時14分発までの80分毎7本、そして19時14分発の計14本、青砥着上りで10時11分から19時32までの80分毎8本、21時06分から23時51分の全6本の計14本が停車していた。この時、データイムの青砥停車は80分毎だったが、スカイライナー自体は2020年5月から一部運休の40分毎となっていたので、スカイライナーの半数が青砥に停車していたことになる。翌2021年10月に全てのスカイライナーが運転再開となったので、青砥停車は1/4になった。
改正で正式停車となった後は、青砥発下りで7時36分、8時32分から16時33分までの60分毎、青砥着上りで10時50分から18時54分までの60分毎、21時06分から23時31分までの30分毎が停車する。青砥に停車する本数は下り10本、上り15本ということになる。データイムの停車本数は80分毎から60分毎になったことで増えたのだが、早朝下りで約20分毎に6本が停車していたのが通過となり、7時台、8時台に1本ずつ停車するようになった。毎時3本とはいえ、押上線、都営線内からの需要が少ないのだろうか。アクセス特急も7時近くからの設定だけど、運転間隔は30分以内だし。逆に深夜下りの全列車停車は残った。日暮里での乗換えを考えると、青砥でホーム上で都心・横浜方面へ行けるというのは格段に楽だからだ。
押上線との接続を見ると、以前は80分毎だったので、両方向ともアクセス特急と接続していたが、今回の改正で60分毎となったので、半分がアクセス特急、残り半分が横浜、久里浜方面の快特と接続するようになった。アクセス特急に乗り継いだ場合、成田空港から日本橋までの所要時間は50分となり、アクセス特急を乗り通した場合より12分短縮される。逆に言えば12分早く成田空港の駅に着いた場合は、アクセス特急に乗ればスカイライナー料金の1050円が浮くことになる。
青砥停車による所要時間増は、ほとんどが2分だが、土日下りは朝の一部が1分、それ以外は3分になっている。9号はノンストップなのに、根古屋での信号待ちで4分増となっており、青砥停車の余地はある。それなのに通過としたのは、後続の11号が停車するからだろう。数分の所要時間増による他列車との間隔のゆがみは、単線のある成田空港側でなく、上野側で調整する。データイムの上野発を見ると、青砥停車が17発になっているのに対し、青砥通過は00、40発だ。また、上野着を見ると、青砥停車が06着になっているの対し、青砥通過は24、44着となっている。青砥停車のスカイライナーは、折り返しも青砥停車なので、上野での折り返し時間は11分と他列車の16分よりは短い。有料列車としては短い折り返し時間だが、乗車時間は40分くらいだから、ゴミはあまり出ないのだろう。
青砥に停車することで、普通を介して関屋乗り換え東武線、町屋乗り換え千代田線方面への利便性を向上させる。例えば、成田空港から東武の五反野へ行く場合、日暮里から常磐線を使うと2,861円にかかるが、押上経由だと400円以上安い2,433円、牛田経由だとさらに50円安い2,381円となる。しかも、日暮里、北千住だと両方とも昇り降りがあるのに対し、青砥で降りると、押上、関屋は降りるだけ、北千住は昇るだけの移動となる。成田空港から赤坂への移動も、日暮里、西日暮里乗り換えだと2,892円だが、町屋乗り換えだと2,433円と459円安くなる。ただし、青砥での接続が悪いためか、町屋を経由すると5分遅くなる。
最終スカイライナーについては、成田空港発23時20分だったのを23時00分に繰り上げる。このことで、最終まで30分間隔となる。リリースではLCC深夜到着便のお客様の利便性向上となっているけど、22時40分着の石垣便や22時45分着の新千歳便といったピーチ便からは間に合わなくなったのではないかと。最終スカイライナーの8分後の23時08分のアクセス特急に間に合えば、高砂乗換で上野や泉岳寺まで行けるのだけど。
この最終繰上げは都心部から出るJRなどの最終繰上げに合わせたものだと思われる。例えば、京浜東北線の横浜方面最終に乗り継ぐ場合、以前は日暮里着24時01分の最終スカイライナーから24時05分の磯子行に乗り継ぐことができ、スカイライナーが少し遅れても24時16分の桜木町行に乗り継ぐことができた。ところが、2021年1月20日からの暫定ダイヤで、両方とも蒲田止にとなり、川崎以南への最終は日暮里発23時44分の桜木町行となった。ただ、スカイライナーの日暮里着が23時41分と3分しか乗換時間がないので、乗換アプリは一本前の23時30分発を川崎以南への最終としている。中央線方面の場合は、2021年1月以前までが高尾まで行けたのが武蔵小金井に短縮、今回の改正では先述の桜木町行から豊田行に接続するが、乗り換え時間は2分とギリギリだ。
青砥着についても、23時51分だったのを23時31分に繰り上げる。このことで泉岳寺行最終へのすぐの接続が、8分待ちで通勤特急西馬込行への最終となる。この西馬込行は池上線の雪が谷大塚方面に接続するものの、泉岳寺の京急方面への接続は品川行のみだ。
印旛日本医大からの臨時ライナーについては、京成上野まで56分かかっていたのを46分に短縮する。印旛日本医大発6時55分だったのを7時00分に繰下げ、千葉ニュータウン中央から青砥まで28分かかったのを22分に短縮して、青砥着を1分繰上げる。北総線内での時間短縮のために、3分後続の印旛日本医大発6時58分の普通羽田空港行については、4分先行の6時56分とし、新鎌ヶ谷で追い抜かれるようにする。新鎌ヶ谷での待避時間を確保するための2分繰上げだから、その先は改正前を変更はない。
青砥から日暮里間も、京成の普通を1本廃止することで、14分と普通列車と変わらなかったのを9分に短縮、日暮里到着7時46分だったを7時40分とし、6分も繰り上げる。時間短縮は11分となる。印旛日本医大から日暮里までは丁度40分、小田急のモーニングウェイの町田から新宿までの所要時間と変わらない。
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