昼過ぎにTR君と実験をする。昨日教えた手順を丁寧にメモを取ってくれていたので、特に手助けする場面もなし。頼りになる。
また、今週末に僕が初めて打ちっぱなしに行くという話を知って、移動中にはゴルフのコツを少し教えてくれた。(全然わからなかったけど笑)実験していると、実験室がにぎやかなことに気づく。周りを見てみると、YさんはS君と実験している。IさんはD君と実験している。留学生のAvさんも、どこからか友人を連れてきて実験していた。活気があり、研究室が回っていることを感じた。
最近、ちょっとしたきっかけがあり、徒然草(現代語訳付き)を読んでいる。基本的に現代語訳に目を通し、面白かったら原文を読む。700年も前に書かれた文章であるのに、今の自分にも当てはまることがあって結構ためになる。
最近は、書く用意は整っているもののずっと後回しにしている論文のことがずっと気がかりである。そんな中で、次の二節が身に染みた。
第五十九段 大事を思ひ立たん人は
【現代語訳】
出家するという一大決心するような人は、避けがたく、気にかかる諸事があっても、初志を遂げずに、それは放棄してしまうべきである。「しばらくして。このことが終わってから」・・・とか「どうせならばあのことを処理して置いてから」・・・などと構えていると、避けがたいことが一層重なり、用事のなくなる際限もなく、出家を決意する日など来ようはずもない。
【原文】
大事を思ひ立たん人は、さりがたく、心にかからんことの本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。「しばし。このこと果てて」、「同じくはかのこと沙汰し置きて」、・・・など思はんには、えさらぬことのみいとど重なりて、ことの尽くる限りもなく、思ひ立つ日もあるべからず。
第四十九段 老来りて
【現代語訳】
年老いて、その時初めて仏道修行をしようと構えていてはならない。・・・間違いというのは、他でもない、急いですべきことを後回しにし、後回しにしてよいことを急いでしてきた過去が後悔されるということだ。その時になって後悔しても、しょうがないだろう。人はただ、死が自分の身にも肉迫していることを心にしっかり刻んで、一瞬も忘れてはなるまい。
【原文】
老来りて、初めて道を行ぜんと待つことなかれ。・・・誤りといふは他のことにもあらず、速かにすべきことを緩くし緩くすべきことを急ぎて、過ぎにしことの悔しきなり。その時悔ゆとも、かひあらんや。人はただ、無常の身に迫りぬることを心にひしと懸けて、つかの間も忘るまじきなり。
出家や修行を論文執筆、死を博士課程の終了としてとらえてみる。いつでもできるからと思って論文を後回しにしていたら、確かに学振や学会発表などと、どんどん避けがたい用事が重なり、論文を書ける状況からは程遠くなってしまっていた。そんなことを繰り返しながら日々に没入していると、あっという間に死(=博士課程の終了)を迎えて結局書けずじまいになってしまいそうだ。いつでもできる論文をいつでもできると思わず、他のことに優先順位を譲らずやり切ってしまう思い切りが重要そうだ。
ということで明日早速書き始めよう。
また、今週末に僕が初めて打ちっぱなしに行くという話を知って、移動中にはゴルフのコツを少し教えてくれた。(全然わからなかったけど笑)実験していると、実験室がにぎやかなことに気づく。周りを見てみると、YさんはS君と実験している。IさんはD君と実験している。留学生のAvさんも、どこからか友人を連れてきて実験していた。活気があり、研究室が回っていることを感じた。
最近、ちょっとしたきっかけがあり、徒然草(現代語訳付き)を読んでいる。基本的に現代語訳に目を通し、面白かったら原文を読む。700年も前に書かれた文章であるのに、今の自分にも当てはまることがあって結構ためになる。
最近は、書く用意は整っているもののずっと後回しにしている論文のことがずっと気がかりである。そんな中で、次の二節が身に染みた。
第五十九段 大事を思ひ立たん人は
【現代語訳】
出家するという一大決心するような人は、避けがたく、気にかかる諸事があっても、初志を遂げずに、それは放棄してしまうべきである。「しばらくして。このことが終わってから」・・・とか「どうせならばあのことを処理して置いてから」・・・などと構えていると、避けがたいことが一層重なり、用事のなくなる際限もなく、出家を決意する日など来ようはずもない。
【原文】
大事を思ひ立たん人は、さりがたく、心にかからんことの本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。「しばし。このこと果てて」、「同じくはかのこと沙汰し置きて」、・・・など思はんには、えさらぬことのみいとど重なりて、ことの尽くる限りもなく、思ひ立つ日もあるべからず。
第四十九段 老来りて
【現代語訳】
年老いて、その時初めて仏道修行をしようと構えていてはならない。・・・間違いというのは、他でもない、急いですべきことを後回しにし、後回しにしてよいことを急いでしてきた過去が後悔されるということだ。その時になって後悔しても、しょうがないだろう。人はただ、死が自分の身にも肉迫していることを心にしっかり刻んで、一瞬も忘れてはなるまい。
【原文】
老来りて、初めて道を行ぜんと待つことなかれ。・・・誤りといふは他のことにもあらず、速かにすべきことを緩くし緩くすべきことを急ぎて、過ぎにしことの悔しきなり。その時悔ゆとも、かひあらんや。人はただ、無常の身に迫りぬることを心にひしと懸けて、つかの間も忘るまじきなり。
出家や修行を論文執筆、死を博士課程の終了としてとらえてみる。いつでもできるからと思って論文を後回しにしていたら、確かに学振や学会発表などと、どんどん避けがたい用事が重なり、論文を書ける状況からは程遠くなってしまっていた。そんなことを繰り返しながら日々に没入していると、あっという間に死(=博士課程の終了)を迎えて結局書けずじまいになってしまいそうだ。いつでもできる論文をいつでもできると思わず、他のことに優先順位を譲らずやり切ってしまう思い切りが重要そうだ。
ということで明日早速書き始めよう。