最近、ゾウの時間ネズミの時間を読み始めた。仙台で泊めたもらった友達の家の本棚にあるのを見かけて、ふと読んでみたくなったので買ってみたのだ。
高校時代、生物と地学の選択で、暗記色が強そうだという印象で、生物を取らず、地学を選んだので生物系の知識には非常に疎いのだが、とても分かりやすく、文章もリズミカルでどんどん読み進められる。逆に、生・地選択の前にこれを読んでいたら、生物を選んでいた可能性さえ感じる。
今日の昼に研究室の皆にも説明した部分だが、原文がとてもいいので共有したい。
高校時代、生物と地学の選択で、暗記色が強そうだという印象で、生物を取らず、地学を選んだので生物系の知識には非常に疎いのだが、とても分かりやすく、文章もリズミカルでどんどん読み進められる。逆に、生・地選択の前にこれを読んでいたら、生物を選んでいた可能性さえ感じる。
今日の昼に研究室の皆にも説明した部分だが、原文がとてもいいので共有したい。
「単細胞から多細胞へ、変温動物から恒温動物へ、という進化上の大きな変化の際、エネルギー消費量が10倍ずつ増加したことはすでに述べた。このような大きなジャンプは、生命の質的な変化にともなって起こったのだろうと先ほど考えたのだけれど、現代日本人のエネルギー消費量が、他の恒温動物より、さらに一桁大きくなったということは、現代人という生き物が、他の動物とは質的に違った生き物になったことを意味するのではないだろうか。」(引用元:本川達雄、1992年、ゾウの時間 ネズミの時間、中公新書、p.40)