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低迷消費の救世主? 中国人観光客、ビザ緩和で急増確実

2010-05-19 | ニュース
低迷消費の救世主? 中国人観光客、ビザ緩和で急増確実


 中国人観光客の受け入れ基準の緩和を岡田克也外相が18日、正式に表明した。7月以降、個人客向けの査証(ビザ)の発給対象を中間所得層まで広げる。中国人観光客の大幅な増加が見込まれ、個人消費の低迷に苦しむ観光、小売りなどの業界は、彼らの旺盛な消費に早くも期待を膨らませている。

 「どんどん来てください。お待ちしています」。岡田外相は18日の記者会見で「中国」にこう呼びかけた。ビザの発給要件を満たす層は、これまでの10倍の約1600万世帯になるなどの見通しも示した。

 旅行、小売業など日中17社でつくる「中国訪日需要喚起に関する勉強会」は、中国人観光客がもたらす日本での経済効果は2008年の1200億円から、ビザ拡大で12年には4300億円に増えると試算。観光庁は、19年に全体で2500万人(09年の約3.5倍)の訪日旅行目標を達成すれば、直接、間接の経済効果は14兆円、雇用波及効果は82万人になるとはじく。

 旅行関連業界は、中国人の受け入れ態勢づくりに余念がない。

 これまで中国人旅行客に力を入れてきたプリンスホテルグループの09年度の中国人宿泊者は約11万人と、08年度比で約5割増。「宿泊者数全体が落ち込む中で重要なマーケット」とみて、現在9ホテルにある中国語のテレビチャンネルを今年度中に約45ホテルに拡大する。中国語を話せるスタッフも5年で約3倍に増やす計画だ。

 全日本空輸は09年秋から中国人向けキャンペーンを展開し、団体客が約4割増えた。半数以上が中国で公開されヒットした映画でロケ地になった北海道に行くため、日中路線に加え、国内線利用にも寄与しているという。ビザ拡大に合わせて、新たなキャンペーンを計画中だ。

 近畿日本ツーリストは、10年の中国関連のツアー商品などの取扱高を前年比で倍増させ、アジアからの旅行者の売上高に占める割合を現在の15%程度から20%まで増やす計画だ。JTBは3月末から中国で月間1千万アクセスがある旅行サイトに、「快楽日本遊」(楽しい日本の旅行)を開いた。

■百貨店はVIP接客

 小売業界にとっても、中国人観光客のお財布は魅力だ。高級品を扱う百貨店を中心に、中国語案内や接客担当者も充実してきた。東京・銀座の松屋では、数十万円の高級カバンなどが中国人に人気。中国人スタッフを8人ほど雇い、高額購入者にはつきっきりで対応するなどの特別サービスも検討中だ。

 日本百貨店協会の飯岡瀬一専務理事は18日の会見で「一人あたりの買い上げ額が日本人と全然ちがう」と述べた。

 買い物の現場で存在感が高まっているのが、中国で普及する決済カード「銀聯カード」だ。外貨の持ち出し制限がある中国人の主要な決済手段となっている。日本では05年に三井住友カードと提携して導入が始まり、加盟店は今年3月末までの5年間で約1万7千店に拡大した。取扱額も07年度に約40億円だったが、09年度には約240億円まで膨らんだ。

■入国審査緩めず

 警察庁はビザの基準について、一定の年収があることや社会的地位があることを条件にするよう主張してきた。旅行中に失踪(しっそう)し、就労目的で不法滞在する可能性を懸念したためだ。ただ、今回のビザの緩和では、収入がある層などを対象にしていることから「問題が生じるようなら基準を見直せばいい」(警察庁幹部)と冷静に受け止めている。

 法務省入国管理局は業務が増えそうだ。幹部は「偽装入国などの手口は巧妙化しており、審査や警備の手をゆるめるわけにはいかない」と話す。

朝日新聞より

食・観光で先進モデル 道、6分野に施策集中

2010-05-19 | 北海道
食・観光で先進モデル 道、6分野に施策集中

 高橋はるみ知事は、「食」「観光」「健康」など北海道が優位性を持つ六つの分野を定め、全国の先進事例となるような「北海道モデル」の構築を目指す方針を決めた。19日に公表する。分野に応じてモデル地域の設定も検討。道の施策を集中させるほか、国に規制緩和などを働きかけていく考えだ。

 道内は、全国他地域に比べ、豊かな自然環境や1次産業、観光資源などに恵まれている。構想は、これら北海道の特性を伸ばし、道内産業の活性化につなげるのが狙い。

 構築を目指す6モデルは《1》食関連産業が連携し、道産食品の付加価値向上や市場開拓などを目指す「食クラスターモデル」《2》食や健康などをテーマに外国人観光客誘致を進める「滞在型国際観光地モデル」《3》道内資源を生かした健康産業を創出する「健康大国・ライフイノベーション拠点モデル」-など。

 例えば「食クラスターモデル」では、支援する事業としてホタテの煮汁を活用した調味料開発(稚内市)、サケ皮を原料としたコラーゲン製造(小樽市)などを想定。

 また、二酸化炭素(CO2)の吸収源となる森林の持続的な管理体制の強化などを目指す「森林資源循環型モデル」では、木質バイオマスエネルギーの活用に取り組む道北地域や、地域産カラマツ材の利用拡大に取り組む根釧地域などをモデル地域と想定している。

北海道新聞より

中国人の旅行先、北海道に人気 温泉など楽しみ

2010-05-19 | 北海道
中国人の旅行先、北海道に人気 温泉など楽しみ

 日本政府観光局は18日、中国・上海を中心に訪日旅行を手掛ける旅行会社46社にアンケートした結果をまとめた。2010年に観光客が増えそうな旅行先(複数回答)は「北海道と東京か関西の周遊」が84%でトップ、「北海道単独」も73%で2位につけ、北海道の人気が高い。日本での楽しみは「買い物」「桜」「紅葉」「温泉」「スキー・雪遊び」がそれぞれ5割超と上位に並んだ。

 北海道は中国映画の舞台になったことなどから人気に火が付き、初めて日本を訪れる人でも北海道を選ぶ人が増えているという。ほかには東京滞在、関西滞在などリピーター向けの商品が伸びるとの回答がそれぞれ5割を超えた。中国での「島リゾート」ブームを映して「沖縄」が増えるとの回答も3割あった。

 日本の楽しみは「マンガ・アニメ」と「産業観光」も4割を超え、「和食」「テーマパーク」を上回った。増えそうな旅行者の年齢層は40~50代の女性が7割と最も多いが、上海市では20~30代女性との回答が多い。

 旅行会社が日本側に期待することでは、販売促進支援(82%)、個人ビザ緩和(71%)、視察ツアー実施(67%)などが上位を占めた。

日経新聞より