1500mクラブ

運動不足は健康の大敵

飛行機の操縦を考える

2022年11月26日 | 本と雑誌

 15年前の本を読んだ。理論にお詳しいらしいそっち方面の先生で、自身も自家用操縦士の免許を持ってるんだって。それで、セスナ172を中心に、必要な事柄を表面的にだけどある程度解説する本になっている。読んでいるうちに単なる読み物を超えていて、誰がこんな情報を必要としているのだ、と思いながらも、その世界を覗き見してみたい者にとってはちょうどいい参考となる。航空従事者の学科試験にはほど遠いんだけど、今はそこまで知っておくつもりがない身には本当にちょうどいい。時期がまた、4人乗りクラスの飛行機の年間販売数でシーラスがセスナを上回る前の、辛うじてセスナが何十年もの間王座に就いていた最後くらいの年の発刊はまた歴史の転換点の感じ。以後に出ている類似本があるとしたら、もしかしたらサイドスティックのシーラスSR22Tとかをベースにしているかもしれない。

 自分が操縦するつもりになってというか免許を目指す気持ちで読むわけだけど、最終的には、とても覚えることが多すぎて自分には無理なんじゃないかと立ちこめる暗雲に不安になる。そうなったらIFRか…。

 フライトシミュレーターでは再現できない部分も所々ある。飛行機を動かす前に後方に吹き飛ばされるようなものがないか確認するとか目視で燃料を確認するとかは想像の範疇なんだけど、「着陸先の空港に電話して駐機スポットを確保する」という手順を踏まないと飛行計画を出せないという他で聞いたことがないような著者の個人的経験が補足されることで読み物としての厚みが増している。

 何の興味もなかった人を引きつけるような魅力はないんだけども内心は皆にお勧めしたい。
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平岡陽明「素数とバレーボール」

2022年10月04日 | 本と雑誌


 小学校2年生の子供と図書館に行った。借りる本を決めかね幾冊も手に取っては戻していたがいい加減面倒くさくなったのか、ついに借りたのがこれ。なんか賢げに見えるから、といった程度の理由らしい。いやお前、絶対これ読まないよな。替わりに古典落語ベースの小話集を選んでやり、まあせっかくだからこの本はわたくしが読むか…。

 というのがきっかけで、出てまだ一月の新刊みたいだから、きっと目立つ棚に表紙を見せて立ててあったのだろう。読書とは縁遠いけど、読むことになった。

 朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」が終わったばかりだからか、大変きっちりした本に思えた。あの番組はひどかったよね。ラストのナレーションで三~四十年をいっぺんにすっ飛ばしたんだけど、そこを脚本化して演じてテレビドラマの完成なんじゃないの?最終回でプロットだけ聞かされてどうしたらいいの?半年かけて未完成品を見てたの?…という気持ちが残ったまま読んだこの本が、まさに娯楽小説はこうあるべきといったしっかりした筋立て。天才的な登場人物がいるんだけど、さほど小難しげな説明要素がないのに現実離れした設定にもかかわらず相応の説得力があって、こりゃあ料理の素人なのにフレンチレストランの厨房長を任されて後年に料理の腕が上がったやら何やらわからないまま沖縄料理店を持つ暢子とは全然違う。それはあれか、小説内でも触れられている実在の有名人がいるから読む側が勝手に重ね合わせて納得しちゃうのか。幾人かの主要人物の性格付けもバラバラで、読者層の誰を取ってみてもそのどれかに共感しそうな感じを狙っているのか、もしかするとそうでもないのか。ことさらにひねった言葉遣いでなく癖がなくてすごく読みやすいんだけど、それでいてちむどんどんみたいに薄っぺらい印象がない。本当にひどかったんだよあれ。沖縄らしいな、って思ったらいいのか。

 読み終わって表紙の絵を見ると、作中登場の小道具がいろいろ。ただ、数字が散りばめられているんだけど、素数でないのが存外に多いのはいいのかな…。

 タイトルは「素数とバレーボール」でよかったのか。よかったんだろうな。
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ビル・ブライソン「人体大全」

2022年04月10日 | 本と雑誌



 NHK出版から出ていた怪書「人類が知っていることすべての短い歴史」ハードカバー本は人に貸したらそのまま音信不通になって、その後に文庫本2冊組で出たと知って買い直して、最近までに何回か読み返している。それほどの本ですよ。


 その中で扱われた「生命」のジャンルをとりわけ深く掘り下げたのが、この「人体大全」にまとまったようで、去年発刊された。元来読書家ではないので知ったのはたまたまなんだけど。

 たまのの市立図書館にも置いてあった。ああした翻訳本の良し悪しは原書5、翻訳5の合力でよさが決まると考えてさらっと1ページをめくってみて、これは買うに値する本と理解した。

 そして買った。難解な理論を好まず物事の概略だけをできるだけ少ない労力で知った気になりたい者にとって、大変素晴らしい本ですよ。
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二十年前の本「人類が知っていることすべての短い歴史」

2022年02月01日 | 本と雑誌
 任天堂ストア年末年始セールで半額の2090円だった「ネオアトラス1469」(三年前に出ていた世界探検ゲーム)が、いやいやこんなものを買っていては時間を浪費するだけだ…とためらって、それで今見たら4180円だって。あきらめがついた。

 十五年ほど前にハードカバー本「人類が知っていることすべての短い歴史」を買って、あんまり面白くて何度も読み返したもの。ところが人に貸したらその人が音信不通になってしまって、本返せ!と思っているうちに今度は文庫本で出たので買い直した。何度読んでも楽しいなー。

 この頃また、一日一章くらい読んでる。充実した時間である。ネオアトラス1469なんかするよりよっぽどいいよきっと。
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余計な本を買う

2021年05月03日 | 本と雑誌
 何とは言えないが、ある資格試験の本を買った。その方面の知識の表層を覗き見るのにちょうどいい解説本のようなものが見当たらなかったので、まず初心者向けに一から説明が充実しているに違いない試験対策本を買ってみたが、受ける予定はない。

 はしがきを見て失敗に気がついたのは、それが入門資格ではなくその上位資格だったこと。似通ってはいるが、上位が入門を兼ねるのかもよくわからない。例えば、看護師の勉強をしようと思ったら医師の教科書だったような感じだろうか。電工と電験を間違えたっていうほど絶望的ではないと思うんだけど、必要前提の知識が多すぎないか…と思いながら、理論的な部分は流し読みしている。うん、さっぱりわからんな。それで、もう読むの飽きた。
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アテネオリンピックの歴史本

2021年04月29日 | 本と雑誌
 昔、懸賞で当たって(欲しいものとは違った)、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアテネのオリンピックゲームに関する歴史が記されているであろうちょっと大判の本が家にあるけど一度も読んだことがない。

 左がギリシャ語で右が英語。ページを開くごとにたぶん同じことが書いてあって、ギリシャ語を勉強中の、英語が堪能な人にとっては頼りになる光明だろうが、ふんふん……さっぱりわからんな。

 しかしついにこれを読むときがきた。Google Lensである。スマートフォンに入れてカメラをかざして…

「19世紀後半のヨーロッパは、その歴史の中で最も困難な段階の1つを経験していました。主要な問題は、1873年以来ヨーロッパ諸国を悩ませてきた長くて苦しい景気後退でした。1860年に英仏通商条約によって放棄された孤立主義保護主義への復帰は、彼らが追求した政策でした。国から国への危機の伝染に対する自然な防御。

それだけではありませんでした!全く違う環境がありました。ドイツのナショナリズムは、1837年に1で始まった国民国家コースの進化でした。」

 ページをまたがる部分が崩れる以外、ちゃんと読める日本語になってる。すごいな!機械任せで全く勉強にならんす。
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世界のすべての秘密

2021年03月27日 | 本と雑誌
 学研まんがでよくわかるシリーズで、世の中のすべてがよくわかる気がする。
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ずっと持っているけど読んでいない本

2018年11月27日 | 本と雑誌
 昔、何かの懸賞で本が当たったことがある。1896年から1906年の頃の近代オリンピックにまつわる様々が、大判の全292ページにカラー図画を多数交えて記された、そんな本だと思う。厚手の表装を施されたその本は、きっと高価なものなのだろうけど、価格はもとより出版年もわからない。出版社と執筆者群は書かれていた。欲しかった賞品は忘れたけど明らかに別のもので、この本が2等の賞品で全国5人の当選数だったことをうっすらと覚えている。

 きっちりした本なのだろうとは思うんだけど、ギリシャ語と英語の対訳でしてな。ずっと読んでいないんだ。一生読まない気がする。
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翻訳家、東江一紀のこと

2018年06月16日 | 本と雑誌

 朝日新聞の日本語がわからないことが、最近よくある。官僚の心得がどうつながっているのか、説得力ある解説をつけるのをあきらめただろう、お前。

 東江一紀。稀代の翻訳家と誉れ高い。先来六十代で早世されたが、この人が弟子と共同執筆するときのペンネーム「楡井浩一」の翻訳本を一つ信奉していて、自分の日本語表現の大いなるより所としている。思想は知らないけど、実に美しく読みやすい(必要に応じ、読みにくい)表現をされる。

 それが朝日新聞にかかると、意味のわからないものになってしまう。
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財布の紐を締める人の話

2018年01月06日 | 本と雑誌
 週刊アスキーがアイコンから誌名を変えた頃だから20年も前だろうか、 職場の先輩氏が、「 家計を圧迫するので購読をやめようと思う」と話していた ことがある。

 当時毎週300円そこそこ、月1500円程度の話で、 そんな大層な、と思いはしたけど、その後10年遅れで自分も購読をやめた。

 そちら方面の情報収集は週刊アスキーが全てだったので、購読をやめてからは、 何も欲しいと思わなくなっていった。なるほど、家計がその分楽になって8年。 軽く見て144000円と余計な買い物分のアドバンテージである。

 お金もごはん粒も重力もそうだが、 ひとつひとつは取るに足らない力であり、 存在感を示すのは、まとまった大きな力としてである。 ことに我々レベルの 積み重ねはたかが知れているものではあるが、 だからといって積み重ねを放棄するのはいささか危険なことではないかと肝に銘じ、今年こそ何かを積み重ねてゆきたい。

 もちろん目に見えて評価しやすいのはお金だが、昨年の成果は、昼に 弁当を買った時に付いている割り箸と一緒に入った爪楊枝である。おおかた 200本くらい貯まったのではないかと思うが、世の中には、こうして目には見えるが何ら評価点の見当たらない積み重ねもあるのだと実感した。いわゆるごみ屋敷の起点が、後に思い返すとここだったりするのだろうか。いや、前に書類から取り外したホッチキスの針をためて「ハリコレクション2003」とかやっていたことを思い出した。もしかすると15年間進歩していないのではないか。本当に今年こそ真面目に過ごすぞ。
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「人類が知っていることすべての短い歴史」文庫版登場

2014年10月18日 | 本と雑誌

上巻 下巻

 怪書「人類が知っていることすべての短い歴史」が、ついに文庫版で登場する。もともとは2004年の本で、2006年に出た日本語翻訳版でもすでにいくつかの注釈によって(それなりに重要な)最新情報が補足されていた、かように更新の早い分野の本であるので、2014年刊行となればなお新たな補足が数多くなされていることは請け合いたい(※保証ではなく、ただの希望であることを念押しする)。すでに持っている方にとっても、文庫版の購入は決して無意味なものではない、と信じている。

 全然読書家でないわたくしですけれども、数少ない読書歴の中でもずいぶんな自信を持って「世界で一番面白いのではないか」と思える本ですので、この機会に皆様にお勧めしたい。地球の大きさ、重さ、年齢、宇宙のこと、海洋のこと、人類の進化のこと、四エチル鉛のこと、クロロフルオロカーボンのこと、恐竜の骨のことなど、科学分野に関する歴史的事件満載(ただし電気分野のことはほぼ書かれていない。活版印刷とか蒸気機関とか、そういうことの本でもない)。

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ペーパークラフト「大和」

2014年08月07日 | 本と雑誌

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 かえすがえすも、大和ってすごいよね。 それが二千円でご家庭に。一家に一隻あってもいいね。

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かがくのほんシリーズ

2014年05月05日 | 本と雑誌

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 読書家でなく難解な書物を好まない僕ですので、幼児向け絵本と言えども「地球」(1975年)を買ったのは大きな一歩と言えるでしょう。「宇宙」(1978年)が家にあって、その超絶的な技巧に恐れ入ったのです。その「地球」も、期待に違わぬ秀作というか、僕が言うまでもなく、よい本でなかったら2012年で77刷にもなっとりませんで。シリーズは、そのほか「海」「人間」など。

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 こどものとも絵本シリーズ「かわ」も、突き抜けた一冊として誉高い…という評判です。大人が本気を出すというのはこういうことをいうのだなあ。

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月刊住職

2013年12月15日 | 本と雑誌

 このたび、興山舎より、40年来の寺院実務報道誌「寺門興隆」の誌名を変更した「月刊住職」が新たに創刊されるそうです。

 ここで、いぶかしく思った読者の方々もおられるに違いありません。同名の冊子を過去に耳にしたことのある方も多いと思われるからです。そこで信頼のWikipedia(まあ、絶対の信頼を置くほどではない)です。なるほど、当初は金花舎より出版されていたそれが廃刊、その後関係者が興山舎を立ち上げ、実質的な後継誌とされる「寺門興隆」が刊行された…とあります。

 今月号の内容など、眺めるだけで大変興味を惹かれる記事の数々。年間購読料15,000円ですが、年内の申し込みは12,600円だそうです。よし、みんな買っちゃえ買っちゃえ。

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大人の科学「新型ピンホール式プラネタリウム」

2013年08月11日 | 本と雑誌

Etoiles

 「大人の科学 - 新型ピンホール式プラネタリウム」を買って組み立てて部屋で投影しました。北半球面で緯度35度くらい、向こうが西の空を表しています。素晴らしい品質。人生に疲れたあなたへ。

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