東京旅程の最終日、少しの自由時間を充てまして。
歌舞伎座を覗いてきました。残念なことに歌舞伎には造詣が浅いどころか正直なところわずかの興味もないのですが、新しい歌舞伎座は、とにかく「日本を代表する建物にしたい」という明確な目標があって、外観から舞台装置からじゃぶじゃぶとお金をつぎ込んで作り上げたようなことをテレビで見ていたものですから、これは一度見ておこうと思ったのです。公演を鑑賞しようという時間も気持ちもありませんでしたから、地下の土産物店を覗くのが関の山だったのですが、この関の山がひどい難所でした。売店の面白いこと面白いこと。ずいぶんな時間を費やしてしまいました。地下鉄東銀座駅直結。
他の場所を回る余裕はないが帰りの新幹線の乗車までには十分な時間がある。それで、東銀座→銀座→有楽町→東京、と歩いて戻ることにしました。途中、木村家であんぱんを買いつつ、無印良品有楽町店内に建設された「木の家」モデルハウスを冷やかしつつ、その道のりは1.7kmほどであったようなのですが、退屈することはありませんでした。田舎者ですけん。その途中、これまたテレビでよく見る「西銀座チャンスセンター」があったので、いわく「億の細道」という行列を撮影してきました。見てごらんなさい、この欲の皮の突っ張った人々を。
そして、日本を代表する山、富士山。新幹線の車窓から。富士山が見えると、みなさん一斉に写真撮影するもんすな。まったく、素晴らしい山です。
そのような東京でした。