「メートル原器の重要文化財指定について」。物の重さ、長さ、容積、温度などを精確に計測することは、近代科学の礎であります。キログラム原器の質量のうち、韓国が管理しているものだけがアホみたいに変動していた(44~45ページ)という話はつとに有名で、物理的なものさしを使うとどうしても誤差(ときに許容しがたい誤差)が生じてしまうことを心配して、メートル原器については説明のとおり、1960年には「真空中の光の速度」を基準にした理論値に基づくものに変更されているとのことです。
キログラムのほうは、アボガドロ定数を高精度で求める技術が最近になってかなり科学界の要求に近づきつつあることもあって(アボガドロ定数によるもののほか、基準の作りかたにはいくつかの候補があるといいますが)、向こう十年くらいのうちには規格が定まるのかなと想像しています。そうすれば、やっと、韓国が「素手で触ったんじゃねえの」みたいに疑われることもなくなります。
「日本の近代度量衡制度における歴史的、学術的価値が評価される」。いい話すよな。
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