ピアノを奏で、読書にいそしむ。お嬢様の教科書みたいな過ごし方である。
実際には、大人のピアノ練習は昔ドラマで武田鉄矢がやっていたように、基礎から学ぶのはめんどくせえからとりあえず一曲だけ弾けるようになることを目標とする。現代ではプロセスが少しだけ違うのが、まず無料ダウンロードできる楽譜の中から弾けそうな曲を探す点である。弾きたい曲を練習したい人はもちろん有料の楽譜を購入してもよいのだが。そうしたやり方で、ともかく短いが一曲を形にしつつあり、まだ人前で披露できる段階ではないものの、日々の練習を重ねている。
読書は、先日買った「人体大全」がいよいよ最終章を迎えようとしている。少しずつ読むつもりだったのに、面白いものでつい先に進んでしまう誘惑の書である。
他に、土日のまとまった時間を利用してアイロン掛けをするが、タンスの奥に眠っていたふんどしにもアイロンを掛けた。15年以上前にパリに旅行したときに持って行ったのは覚えている。現地で洗濯しても乾きが速そうだから、できるだけ荷物を減らしたい気持ちからも悪くない選択だと思いきや、普段使い慣れないものはあまり旅行には適さないかもしれない。その頃以来しまいっぱなしだった越中ふんどしも、ピシッとアイロンを掛けて畳むとハンカチみたいだ。
最寄りのコインランドリーにこたつ布団を洗いに行くのもこの時期の大切な行事の一つだ。両替機が置かれておらず、100円玉と旧500円玉にしか対応していないところで1000円かかるコースを選択した。先週ゲームコーナーで1000円両替したおかげで100円玉が10枚あったのだ。近所のガソリンスタンドの洗車機もいつの間にかキャッシュレス対応を果たしているので、目下の現金支払いは散髪店とゲームコーナーと保育園くらいになった。
後は、これから重量こたつをしまう作業を終わらせれば、土曜日の過ごし方としてはまずまずの成果であり合格点と言える。……言えるだろうか。
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