†ナショナル・コード†

2011年02月04日 | ■MOVIE


「NEW WORLD ORDER/NOON BLUE APPLES」
※完全ネタバレ

始めから、実にくだらなそうな映画と思って、観たものの。
予想以上に つまらなかった。とても残念な事に もう
途中から、これ、何の話か分からない的な感じに。

ピックアップするなら。
オープニングが無意味に好きと言う点だろうか。
あれだけ「陰謀説を語ります」と訴える映像も無さそう。
無意味にヒトラー、オズワルド、ブッシュ、とか使って。

最初の方で、実にくだらないトンデモ説が飛び出して
いちいち笑えるくらいだった。
大統領がクローン説とか笑ったな。

これ、何の話かと言うと、大学生エリスが、論文のテーマに
秘密結社とか、ケネディ暗殺の事件とかを扱う事になり、
巷に溢れる陰謀説を調べていく。
そう言う物に触れ始めると、周りにも変な奴が集まってきて
次第に、彼女に影響を与えていくことに。
明らかに怪しい書店に、いつもいる若者達もその類で
その内の、一人のパンクな女が個人的には凄く好きだ。
で、こいつらと知り合い、事態は厄介な方向にいくんだけど・・・

JFK暗殺とか殆どまるで無関係。話題に上る程度。
フリーメーソンの建物とか 画面にちゃんと映す(笑)
ピラミッドの規則性だとか。後、お決まりイルミナティ、
ニューワールドオーダー・・・
何かと陰謀説の好きな人には、お馴染みの単語が目立ちながら
ニューワールドオーダーが何かとか、特に説明も無かった気がする。
原題だろうに。一体何故(笑) そこまで常識的な事なのかしら?
まあ、この原題の時点でつまらなさは匂うが。
隣りで見ていた彼氏は、何のこっちゃさっぱり、と言う顔だった。
興味の無い人には入口も与えてくれない感じですな。

イルミナティとか聴くともう うんざりする気持ちに。
まるで合言葉のように、その単語が来ると
「世界を裏で牛耳っている」みたいな展開が圧倒的に多い。
トゥーム・レイダーだけで十分だなあ。

一言で言うと
「陰謀論の好きな奴らが集まり こんな風な会話を楽しむよ 」
的な映画。

その上、残念な事に、役者に華がない。
前述した書店の女の子くらいだろうか。

結局、ダヴィンチ・コードのなぞりかのように、
キリスト聖杯伝説へ。テンプル騎士団とか、レンヌルシャトーとか
もう、ダヴィンチ・コードで、うんざりするほど聞いた話がピックアップされる。
とは言ってもダヴィンチ・コードよりは、こちらの方が古い。
ただ、ダヴィンチ・コードの方が面白いと言う結論。

で、例の、全能の目。
徐々におかしくなっていくエリスは
その画像を壁一面に張り付けて、酷く神経質になっていっちゃう。
と言うのも、この子自身が、おかしいのか、それとも現実なのか
ちょっと曖昧なんだけど、ジョギングしてたら、イヤホンから急に
怪しい男の声(後で、電波ジャックの放送番組か何かだったと判明する)が
聞こえてきたり、学校でパソコンしてたら、急にチャット画面が現れて
「お前のことを見ている」的な人間からチャットされたり、
彼女を追い込む環境が続くのだ。

いよいよ、彼らは何をタブーとしてきたのか、と真剣に考えた後で
幾何学だと考えた彼女。
でも、事態は一層、変な方向へ。
彼女の妄想なのか、現実なのか分からぬままに、いつの間にか
変な連中との間のゲームに巻き込まれていて、
陰謀なんか無い、ゲームなんだ、と言われるも、陰謀はあるのだと跳ね返したり。

ここから益々物語はわけのわからん方向に向かう。
変な仲間達が、突如やって来て、何故か死んだはずの男が生きており
彼らに狙われて逃げ出すエリス。警察官がやって来て彼女を助けようとする。
でも、警察の手にある指輪を見て、敵だと思い込んだ彼女は、
追い詰められて屋上から飛び降りる。当然死ぬ。

その死んだ彼女の傍へとやって来た、大学の仲間の一人が、
エリスが死んでいるのに、何事も無い様子で、彼女が手にしていたノートを奪い
それを拾い上げ持って行く。中身は白紙なのに、それを読みながら
満足そうなその男。しかも主人公死んだから、話も終る。みたいな。

まるで意味不明だ。時間の無駄と言うか・・・
これならば、まだ馬鹿騒ぎし、「こんな陰謀あったらどうする?」みたいに
軽いノリの方が きっと楽しかっただろう。それならば、ただ会話に出てくるだけの
多くの陰謀だって、陰謀好きな人達の会話を楽しむ映画として見れたかも?w

「歴史を覆す、巨大な陰謀に挑め」とDVDにはあったのだけど。
何の歴史も陰謀も無かったな。あるにはあったが関係なかったw

終わり、と言うわけw

どうしようもない(笑)

■2002年 アメリカ
■監督:ジェイ・リー


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