バスキアのすべて
※完全ネタバレ
今回のバスキアの映画はドキュメンタリー。
バスキアを知る人々のコメントなどとともに
バスキアのインタビューを見ることが出来、
彼の人生を追っていく。
バスキアについての説明は割愛する。
登場する一人が、バスキアは、誰しもいろいろなことのある
人生の中で航海していくための舵を
バスキアは持っていなかったのだというような
ことを言っていた。
それがこの映画を通じて知るバスキアの人生をとてもよく
表していて強く印象に残った。
年末のときに一人でバーにいた話や
彼が孤独を深めている様子や重圧や
麻薬に溺れてしまうこと、若くして死ぬこと、
こんな孤独を抱えてしまう人が、この世界から少しでも
少なくなって心が癒されていくことを願わずにいられない。
誰かが、この人の孤独を深くから救えていたら違っていたと
言っていた。それは後からいってもどうしようもないことだが
実際にそうでもあるのだから考えさせられる。
バスキアは天才だったから、多くの美術館は彼を無視した。
権威は偉大な伝統を持っているが、いつも時代遅れなのかも
しれない。
差別についても触れられていた。
若くして億万長者になることの不幸な面についても。
ありとあらゆるバスキアの絵が紹介されていて見ているのは楽しい。
バスキア以外にもあたしの好きなポロックなどいろいろ見られてよかった。
ただ、さすがに最後のほうは泣いた。
見てよかったなぁ。やっぱりバスキアの絵が好きだなぁと改めて思う。
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