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鼓曲萬来

ROY CLARKと2 STEP POLKA

Beer Barrel Polka  

さてと軽快に始まった今日の話ですが
どこかで一度は耳にしたような曲であります
題名は「ビヤ樽ポルカ」と申します

つまりポルカという現代では馴染みの薄くなった
2ステップ、2ビートの音楽スタイルを総じてポルカと申すのであります

いや、時々最近のドラマーの演奏を見ておりますと
この2ビートの感覚は皆無と言っても差し支えありません

そりゃそうですな
JAZZ等の4ビートさえ古い感じも致しますし
ロックの8ビートさらには16ビート辺りが現代のリズムの主流でもありまして
耳に入ってくる音楽も2ビート等はもう殆どありません
たまにあったとしてもかなりのレトロな感じしか受けませんよね

しかしながら私がドラムを始めた頃はそういう曲が沢山あって
2ビートはいわばドラムの基本のような時代がありました
例えば高校の軽音楽部等にいきますと
ロックンロール等は論外
あってもハワイアンかウエスタンのバンドが殆ど

そんな中当時超絶な早弾きとポルカの名手がロイクラーク
まあ、とりあえずこんな感じで
彼はギターの他にもバンジョー、フィドルの名手でもありました

Roy Clark - Alabama Jubilee (tv)  

どうですかビートに追いつきましたでしょうか
まさにドラマー泣かせと言いますか
もう曲の始まりから終わりまで息も付けません
一瞬でも我に返った時点で見失ってしまいます

もたるとか走るとかの話ではなく
ひたすら1,2 1,2とキープしていかなくてはならないのが
2ステップのポルカであります

ウエスタンバンドでもない限りこういったテンポを演奏する事はないですが
この感覚はその後のドラミングに大きな恩恵を授かったような
今になってみるとあの頃ひたすらに2ビートを叩いた事を思い出す次第です

でももう2ビートは長い間叩いておりませんし
体力も集中力も衰えておりますから
多分続かないでしょうね 
実際気を抜く悪い癖や経験が身に付いておりますので
洒落たフィルだのフレーズだのを完全に度外視して
こういった曲を演奏して あの頃のような純粋に向かっていく
ドラマーの気概みたいなものを取り戻したいと思う訳です

ロイクラークはそれだけに留まらず
多くのロカビリーやロックンロールのセッションでその腕前を披露していますが
例えばワンダジャクソンのレッツハブアパーティ等が彼の演奏です

という事で昔を思い出して
C&W  ブルーグラスのスタンダードというか
2ステップポルカの有名な曲をば

これはアイルランド民謡が元のようですが
よくあるマーダーソング
実際にあった事件を元にした曲ですが
当時のアイルランド移民がアパラチアに持ち込んだ
珍しく悲惨で哀しい内容です

Rose Connelly (Down in the Willow Garden)  

という事でもう一度最後にロィクラークの早弾きをば
曲は有名な Under The Double Eagle
双頭の鷲の元にというアメリカンご用達の1曲で

Roy Clark Under The Double Eagle LIVE early '90's  

追記

ロィクラークはコミカルなステージングで有名な訳ですが
彼の最大のヒット曲はこれ かなりシリアスな歌ですが
ヴォーカルも超一流でスタンダードにもなって多くの歌手にカバーされました
邦題は「思い出の彼方に」でした

ROY CLARK, YESTERDAY, WHEN I WAS YOUNG  

これはレコードで持ってて昔聞き込んだものです
お時間ある方は是非

A Guitar Spectacular! LP [Stereo] - Roy Clark (1965) [Full Album]  

1. Caravan 
2. La Paloma 
3. Down Yonder 
4. Westphalia Waltz 
5. Overdue Blues 
6. Alabama Jubilee 
7. Tico Tico 
8. In An Eighteenth Century Drawing Room 
9. Malaguena 
10. Lilli Marlene 
11. Medley: Wildwood Flower, In The Willow Garden, Little Jimmy Brown 
12. Racing The Mule
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