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鼓曲萬来

2024大暑のパンセ

STETECO

いやあ....蒸し暑い日が続いておりますが
雨の日も多いので室内でどんな格好で過ごすかも
この夏を乗り切る大切な要素であると同時に
まあ、暑いですから今回はBGMとしまして
涼しげな曲をば用意致しております
という事で本日は「ステテコ」というお題

Our Day Will Come

7月8月暑さにめげて気持ちも下がるような事も避けたいですし
来る厳しい夏を今年も乗り越えられたなら
それはそれで自信にも繋がるような
そんな気持ちもするんですわ

振り返るに自分の幼少期の原風景とでもいうんでしょうか
昭和の時代の懐かしい思い出に
粋な爺さん達のステテコにダボシャツ姿というものが
かなり夏の強い印象として自分の中に残っております

室内着にとどまらず
平気であの格好でひょいひょい出歩く爺さんたちの姿は
なんかこう全ての仕事や、社会のルールから完全に開放されているようで

更にまだ明るい頃から一杯ひっかけて良い調子になり
もうこの歳なんだから無礼講よといった感じが
赤ら顔で酔っ払って「何でもあり」の風情が
なんとも素敵な記憶と共に蘇ってまいります

How High The Moon

まあ、私もその歳周りになりまして
いままであまり気にした事はなかったんですが
いや、しかし当時の70代と申せば
私の目から見れば完全な老人

まさか自分がその年になるとは想像もつきませんでしたけれど
あの当時の自分から見て私も同じ年回りになったのは事実でもありますし
これを機会に正しい日本の爺さんというものに
一時身を委ねる事も長い人生の中では必要な事かとも思うのです

そういった意味で 部屋着としてのステテコ
大袈裟な意味はないんですが
しっかりと一度身につけなければとそう思う訳です

Harpers Bizarre - Speak Low

まあ、原風景としての私のステテコは
かのシャボン玉ホリデーでの植木等さん
そして「およびでない、これまた失礼致しました」のあのハラホロヒレ感
そこらへんがスタンダードなイメージもあるかと思います

この場合正装としましては
白いステテコ、白いダボシャツ、ラクダの腹巻
下駄にうちわ、そして予備としてのストローの帽子という事になりますが

流石にこれを嗜む余裕も勇気もありませんし
もうちょっとアレンジを含め、ちょっとした外出にも適応する
そんなレベルでのステテコを目指してみたいと思う訳です

最近は盆踊りとかも又頻繁に開催されておりますし
神社の境内に涼みに行くなんてのも良い感じですな
浴衣なんぞもいい風情ではありますが
BGMも以前とは大分変っておりますし
そこでなんですが
ステテコというその根本を押さえるべく
色々と調べてみました
まずステテコというその語源はどこから来ているのという事でありますが


成程、語源は太鼓持ちの囃子
拍子のテレツク、ステテコの
太鼓に合わせて踊ったところからとありますので
太鼓打ちでもある私にとってはある意味
必須なアイテムともいえますな



ちなみに和太鼓の演奏の時に鯉口なるものもよくドンブリの下に着ますが
ダボシャツと鯉口の違いも調べてみました


ままあ基本的には祭礼時の純正装という位置付けという事も
良く解りました
ま、とりあえずそこら辺を踏まえまして
現状、ステテコ状況を探るべく
色々と見に行こうと思います
ユニクロ等にまいりますと安価で並べられておりました


カラーヴァリエイション、柄も豊富で
質感もサラッとしていて涼しそうです


これに上はTシャツあたりで
十分な感じもしますし
部屋着のまま、もうこれでちょっとした近所の買い物なんかは
ゴム草履なんか突っかければ
全然オッケーでしょう



作務衣の時もそうでしたが
機能的にもこういったものはよく考えられております
まあ、Tシャツ以外でも無地のダボとか鯉口等を用意できれば
完璧で言う事無いですな

Without Her

なにより高温多湿の我が国の風土にもよく合っておりますし
今年の夏、かなり暑くなりそうですので
ステテコ......これに室内着は徹する所存の管理人ではありました 乙
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