ヴィラ池上 wild fancy . . .

ワタシいろって 何いろでしょう...見つけてマス

本当のハナシ ~夢のような実話~

2017年10月13日 06時35分31秒 | 心拍数 ↑ ↓
仕事を終えて 彼の部屋へとゆくのが日課だった

ワタシよりも2時間くらい遅く帰って来る

その日は確か、彼が帰って来てから 遅い時間だけれど 食事に行く約束で

ワタシの職場から 彼の部屋へと そぅ遠くはなかったので、かなりの寄り道で 時間をかけていた

賑わう人混み や コンビニへも足を運びながら、部屋へと近づく程、人気が無い夜道を 振りかえりながら歩いていた



車も殆ど通らない住宅街の中、暗がりで足音は自分のモノだけ、それが何となく安心だったのに、


其処の角を曲がると 彼の部屋
少し古びたアパートの、2階にゆく階段は 端からだったので、念の為 其処でもワタシは背後を振り返り 階段をあがる


よし、誰も居ない


テレビドラマのように、私の中では 「 よし、尾けられていなかったネ 」
と云う安堵感で居た


部屋のカギを カバンから出して、ガチャガチャと差している時も 用心深く 周囲を見回すワタシ


ドアを開けて 部屋に入る時にはもう、誰かが尾行てきたなんて テレビドラマごっこのことは頭から離れている


バタン とドアを閉めて カギを施錠したと同時の瞬間、ワタシの握ったドアノブをガシャリと半回しし、そのたった一枚向こうで ドアノックをする人が居た!


とても、恐ろしくて その場で飛び跳ねたワタシが居た
怖すぎて、返事も出来なく、ドアから離れる事も出来なくて、部屋の灯りも点けれずな自分だった



男の人の声で、『 コンバンワ、コンバンワ、』と 何遍も云われた


誰も居ないと 確信していて 部屋に入った筈だったから、瞬時に やって来た人の気配に ヤラレタ、と、惨敗感な想いの余裕も少しあった


其の男の人の声は、どうも 随分と若い感じがとてもする
怖さも 其の声の若さで 次第に薄れて来て


でも、ドアを開けることはできない


「 開けて、開けてください、すみません、話を聞いてください、」
こう云う事を 連呼し、開けるどころの気持ちより、周囲に聞かれる事を 気にした自分が先立った


周囲に聞こえるから声出さないでください!
何ですか!

そう返せたのがやっとだった ウル覚えの記憶


それでも 開けてくれないと話せない、お願いだから開けてください、と云われた
優しい口調で言われるうち、顔も見たこと無いのに 数秒、数分で 初めよりも穏やかに話せるのもオカシイと 想える平常心が 湧いてきた


やっぱりこの人はオカシイ
強引に抵抗して 新聞沙汰になるのは恐ろしい


「 ごめんね、帰って! ごめんなさい、帰ってください! 話は無いです! 」
そう声を出したのを覚えている


ドアの向こうから、其の男の人は、人気を気にせず 縦のドアの隙間から中へ向かって
「 ずっと見てたの知りませんでしたか
ずっと 此の頃 背後にいたの 知りませんでしたか
駅に居たのも知ってます
コンビニに居たのも知ってます
時々 立ち止まるのも知ってます
さっきも上見て立ってました
全部知ってます
開けてください! 」


ワタシの行動を 本当に見ていた人が居たんだ、全く気づかなかった自分に 隙間の恐怖が襲ってきた


警察の電話番号が出てこない
こわくて こわくて出てこない
よく、テレビドラマでは こういった状況で アタフタ モタモタ している姿を観ては “ あり得ない ” と、小馬鹿にしたりした


布団に潜ったことした覚えて居なく、ワタシはその若いと思い込んでいる男の人から 逃れる為に、布団に潜っただけだった


何年も何年も何年も前のこと


今日は夢でみた


その頃の、彼は出てこないのに、尾けられた若い男の人とのコワイ時間のやり取りが、非常に長く イヤな夢だった



今日は こんな事微塵も忘れて 仕事に打ち込まなければ!
大事な大事な プレゼンの日なのだ
この際 ぶっ壊れてしまっても イイかな
と 思ったり

行って来ますねっと
コメント
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