勤務先にお客様に納品した装置に付属しているPCが起動しなくなったという連絡がありました。
起動しかけて途中で「ファイルが見つからない」というメッセージが出てWindows XPが起動しないという症状です。
セーフモードでの起動を試してもらいましたが同様のエラーで起動しないという連絡がありました。
10年以上前のPCでリモートでの復旧は難しいと考え、PCを送ってもらうことにしました。
調査した結果、見つからないというエラー表示されていたファイルが本来存在するはずのフォルダーに無く、別のPCからコピーするだけで起動するようになりました。
起動した後、そのファイルをWindows XPのエクスプローラーを使って削除しようとしてもWindows XPのシステムで使っているファイルなので削除できませんでした。
Windows XPで消去できないファイルが無くなるという事は通常では考えられません。
そうなるとウイルスソフトが入ってしまっている可能性が考えられます。
Windows XPは2001年発売、2014年サポート終了した古いOSです。
サポート終了に伴いアンチウイルスソフトも対応しなくなって行きました。
サポート終了から10年も過ぎた今、WindowsXPで動くウイルス対策ソフトはないだろうと思いながら「Windows XP ウイルス対策ソフト」で検索したらこちらのホームページが見つかりました。
下のFAQのページで「XP および Vista でまだサポートされるバージョンはどれですか。」という項目があり、「アバスト無料アンチウイルス 」で「引き続きウイルス定義のアップデートを受け取り、保護を受けることができます。 」とありました。
つまり、ウイルス対策ソフトのサポートは終了しているので機能の追加や修正はされないものの、ウイルス定義ファイルは最新のものが提供されているという事です。
ウイルスソフトがPC内に有るか無いかを調べるだけなら「アバスト無料アンチウイルス 」を使えば可能なようでした。
アバスト無料アンチウイルスのダウンロードおよび使用に関してはこちらを参考にさせて頂きました。
上記記事を参考にして、Windows10が起動しているPCでアバスト無料アンチウイルス Windows XP 版のオフラインインストーラーとウイルス定義ファイルをダウンロードしてUSBメモリ経由でWindowsXPのPCにコピーしてからインストール、ウイルス定義ファイルのアップデートをしました。
お客さんのHDDをそのまま使うのはまずいのでクローンディスクを作成し、作成したクローンディスクにアバスト無料アンチウイルス Windows XP 版をインストールしました。
ウイルスチェックをしてみたところウイルスは見つかりませんでした。
アバスト無料アンチウイルス Windows XP 版が完全とは思えませんが、大手企業で使われているたPCなのでネットワークには繋いでいなかったと思われます。
ファイルが消えた原因は不明のままですがウイルスソフトが見つからなかったので調査を終了することにしました。
こちらの記事によれば今でもWindows XPに対応しているは「ノートンセキュリティ」だけと表現されています。
アバストが入っていないのは不思議な感じがします。
(ノートンのアフィリエイト活動でもやっているのかな?)
WindowsXPをネットワークに繋いで使う事の危険性についてこんな記事がありました。
ウイルス対策ソフトを入れずにネットワークに接続すると大変なことになるという話でした。
サポートの終わっているWindows XPは使わないに越したことは無く、どうしても使わなければならない場合はネットワークに繋がないでスタンドアローンで使い、時々、アバスト無料アンチウイルス Windows XP 版のウイルス定義ファイルを他のPCでダウンロードしてUSBメモリ経由でアップデートするのが良さそうです。