3Dプリンターのデータ作成にDesignSpark Mechanical 5という3次元CADを使っていました。
理由は機能は多くないものの完全無償で商用にも使えたからです。
今年に入ってから起動画面にDesignSpark Mechanical 5は5/31までしか使えなくなるから6にバージョンアップするようにという表示が出るようになっていました。
これまでは無償版しかなく、機能をあげるためのプラグインが有償で提供されていました。
有償のプラグインは数年前に販売停止になっていました。
DesignSpark Mechanical 6は定期的に利用料を支払ういわゆるサブスク(サブスクリプション契約)に変わりその中に無償のEXPLOREという契約があるという形に変わりました。
無償契約でこれまでと機能が変わらなければ問題ないのですが、残念ながら機能が減ってしまいました。
基本操作は変わらないようなのですがファイル入出力の対応形式が減っています。
ファイル入力はこれまでSTEP形式、STL形式を読み込めましたが6では読み込むことが出来ません。
他の3次元CADのデータは一切読み込めなくなりました。
STL形式は3Dプリンターのデータに変換する元データとして広く使われており、ネット上にたくさんアップロードされています。
自分の作りたいものに似たデータを読み込んで修正して使うことが出来ましたが6の無償版ではできなくなります。
ファイル出力はSTL形式で出力できるので3Dプリンターのデータ作成についてはとりあえず問題なさそうです。
でもSTL形式以外はほぼ画像データになっていて対応形式がとても減っています。
1,600円/月のCREATORにすればこれまで通りSTL形式のファイルを読み込めるようですがそこまでの金額を支払う気にはなれません。
無償で便利に使わせておいて慣れたころにお金を取るというやり方ですね。
少し前に紹介したHDDやSSDのクローンを作成できるバックアップソフトと同じような状況です。
別の3D-CADを検討する必要が出てきそうに思います。
Free-CADというオープンソースの3D-CADがあるのはわかっているのですが、機能が多すぎて使いこなすのが大変らしいのでしばらく様子見です。
DesignSpark Mechanical 6をインストールする際には旧バージョンをアンインストールするようにという説明があったのですが無視してアンインストールせずに6をインストールしました。
5/31日を過ぎてもDesignSpark Mechanical 5を起動できました。
いつまで使えるかわかりませんが、DesignSpark Mechanical 5が動くうちはSTL形式の変換に使おうと思います。
(もしかしたら裏技になるのかもしれません)