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ロートル技術屋の日記

先取りするのもいいけれどやり過ぎは印象が悪いだけ。

これまで本当の意味を知らないハロウィンの馬鹿騒ぎを批判して来ました。
韓国で起きた雑踏事故の関係もあり日本では大きなトラブルはなかったようです。
韓国の事故は人が集まっただけで死者が出るという恐ろしい状況が起こり得ることを認識させられました。
これを教訓に「人が密集している時に自分の都合だけで先を急いではいけない」ということを周知徹底しなくてはなりません。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。

ハロウィンが終わった途端、いろいろな商業施設でクリスマスコーナーが設置されていました。


まだ11月が始まったばかりのことです。
それどころかお正月用品のコーナーもできていました。

某通販企業のCMでは10月からおせち料理の予約販売を盛んに宣伝しています。

私が子供の頃は12月に入るとクリスマスの話しが出始め、クリスマスが終わると年末モードに入るのが普通でした。
早く準備をしすぎると「何を考えているのか」「非常識」「そこまでして儲けたいのか」と言うような感じで白い目で見られたものです。
当時の世の中の人々の常識が季節感と合っていたと思います。

バブル崩壊後、不景気になり少しでも利益を上げようと商業界が我先にと早く準備するようになり、最初は抵抗感のあった人々も慣れてしまい前倒しが当たり前になって来ました。
気にしない人も増えているように思います。
昔は元日からお金を使うと一年中お金が出て行くから初詣の賽銭以外はお金を使わないようにと言われていました。
街中の店も元日はどこも休みで、2日あるいは3日からの初売りを楽しみにしたものです。
今では元日営業が当たり前になっています。
企業は儲かって良いのかもしれませんが働いている人は大変だと思います。

でも、本当にこれで良いのでしょうか?
いろいろな行事はもともとの理由があって行われていたものです。
それを商売のネタにして儲けのことばかり考えて行動するというのはいかがなものかと思います。
江戸時代の庶民に言わせれば「粋(いき)ではない」経営者たち」ということになるでしょうか。

クリスマスは洋菓子屋の策略だそうです。
バレンタインデーはチョコレート業界の策略で1970年代に子供たちの間でブームになり火がついたそうです。
クリスマスやバレンタインデーは情報の流通が遅い時代でゆっくり広まったため、大きな問題は起きなかったように思います。(認識違いかも知れません)

一部の地域の風習だった恵方巻を全国に広めたのは1980年代のコンビニ業界のようです。
恵方巻はネットが普及した後にブームになった事で短時間に過熱したため大量の食品ロスを発生させて問題になりました。

いずれも年々早い時期に店頭に特設コーナーができるようになっています。
年をとったからかもしれませんが何事ももう少しゆっくりした流れで進められないものかと思ってしまいます。

余りに酷い前倒しをしている企業を私は応援する気になれません。

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