昨晩、ようやく晴れて火星が見えていたので望遠鏡をベランダに出し観測しました。
望遠鏡はセレストロンのかなり古いC8鏡筒(口径200mm焦点距離2000mm)です。
補正板はコーティングされていない感じで、鏡筒の色は黒、副鏡部分も黒色で調整ネジが見えているタイプです。
ほこりだらけのジャンクをビクセンのSP赤道儀付き(極軸望遠鏡付き、モタードライブなし、バランスウエイト欠品)で30,000円弱で入手し整備したものです。
21時頃、シーイングはそれほど良くなくかなり揺らいでいましたが眼視では大シルチスがはっきりと見えていたのでC-MOSカメラを接続して動画撮影を行いました。
使ったカメラはImagingSource社のDFK23UP031という500万画素のC-MOSカメラです。
画素ピッチ2.2×2.2umで2592×1944の500万画素です。
直焦点でカメラ付属のIC-Caputureというソフトで動画撮影しました。
さすがに接近中で火星自体が明るくなっているのと200mmの有効径がモノを言いシャッター速度1/30で撮像できました。
南中に近い方がシーイングが良くなるだろうと考え寒いのでいったん中断し23時前から再び撮影しました。
ビクセンの天体望遠鏡 2.4倍Cアダプター31.7を持っていたことを思い出しこちらも使って撮影することにしました。
2時間ほどの間に撮影した動画を画像処理をしていればよかったのですが、撮影を終えてから画像処理をしようとして間違いに気づきました。
保存されていた動画は2592×1944の500万画素のはずが720×480画素のVGA並みの解像度になっていました。
しかも縦横比が1:1ではないためラグビーボールのような形に歪んでいました。
ソフトウエアの設定ミスが原因です。
仕方がないのでそのままRegistaxを使って45秒の動画から30%程度の良像を積算する設定にして画像処理を行い、縦横比の補正はPhotoshopのLE版で行いました。
21時10分の直焦点の画像がこちらです。
カメラの取付向きを調整し忘れたので南北方向が傾いています。
極冠と大シルチスの存在はわかりますが細かいディテールは全く分かりません。
23時02分のビクセンの天体望遠鏡 2.4倍Cアダプター31.7を使った拡大画像がこちらです。
画像としての解像度不足(この画像は238×175ピクセルです)の他にピントも甘いかもしれません。
明日の夜は晴れそうなので再挑戦するつもりです。