今朝は晴れており紫金山-アトラス彗星 (C/2023 A3)が見られそうだったので東の空が開けている多摩川に架かる橋の上に行ってみました。
頭上にはオリオン座など冬の星座と木星が輝いていました。
東の空をカメラで動画撮影しつつ双眼鏡で眺めましたが星が一つも視野に入ってきませんでした。
少し上を見ると星が見えたので雲がありそうな感じでした。
多摩地区から東は都心方向になります。
都心の汚れた空気を通してみることになるので明るくは見えないかもしれないと思っていましたが、どうやら汚れが核になって雲が出来ていたようです。
今日は仕事を休めなかったので遠征するわけにはいきませんでしたので近場に行くしかありませんでした。
残念です。
アストロアーツの天体写真コーナーには今朝、各地で撮影された画像が多数、投稿されています。
う~ん、うらやましい。
天候と太陽への接近を考えると朝はもう無理かもしれないですね。
夕空に回って明るくなってくれることを期待しましょう。
Starlight Terraceさんのブログで紹介されていた新彗星はC/2024 S1 (ATLAS)として登録されたことがMPCのMPEC 2024-T22で公表されました。
離心率eが1.0000625と1を超えていますが、軌道要素はかの有名な1965年の 池谷・関彗星C/1965 S1と近い数字になっています。
今後、観測が増えると離心率eは1を切るのではないかと思われます。
離心率eが1を切れば間違いなくクロイツ群の彗星という事になります。
(惑星、準惑星に接近して軌道が変わっている可能性もありそうです)
偶然なのでしょうが、仮符号のアルファベットと数字が同じ”S1"というところが期待させてしまいますね。
近日点通過は池谷・関彗星が10/26、ATLAS彗星が10/28と2日しか違いません。
という事は池谷・関彗星の時と同じような場所に見えるという事になります。
1965年は私は4歳で池谷・関彗星を見ていません。
もし、明るくなったら当時を再現してくれそうで期待したくなります。
ただ、発見当時に急に明るくなる、いわゆるバーストを起こしていたのではないかという話があり、それほど大きくないのではないかという見解もあるようです。
上記のMPEC 2024-T22の最下部にある予報光度が近日点を通過した3日後の10/31に12.3等というのも気になります。
そうなると2013年の期待されながら近日点通過時に消滅してしまったアイソン彗星と同じようなことになるかもしれません。
近日点通過まで1か月ありません。
夕空に回った紫金山-アトラス彗星を楽しみながらATLAS彗星の動向に注目しましょう。