会社に行くのが憂鬱な朝は

様々な仕事を経験して得てきたことや日々のことなど。

派遣、という働き方

2020-05-31 06:47:00 | 働く

派遣社員というのは

働く側にとって便利なシステムだ


20代半ばすぎで派遣登録をして働き始めた私は

そう思っていました。


今までの職歴と希望の職種を登録しておけば

自分で探さなくても次から次へと派遣会社が仕事を紹介してくれる。

色んな業種の会社に行けるし

正社員としては就職が難しい一部上場での就業が可能。


派遣法が最初に改正される2013年までは

エンドレスに更新する会社も多かったので

派遣仲間には10年近く同じ会社で働いている人もいて

当時私にとってはとてもいい働き方だったのです。


現に今まで、間にアルバイトや正社員の時期もありましたが

私が登録した派遣会社は5社

就業した派遣先(クライアント)18社でした。


2017年の総務省の調査によると

非正規雇用の割合は全体の約4割弱と言われていますから、

今はもう少し増えているでしょう。

派遣生活を長年続けている人は

少なくありません。


ですが、いくら人手不足といわれていても

日本の場合、年齢を重ねるといくら経験を積んでいても

需要と時給単価は確実に落ちていきます。


受け入れる側の企業からしてみれば

・ある程度年齢が高いと若い人に比べ、頭が硬くて飲み込みが遅い

・体力的に若い人にパッパと動いてもらいたい

・自分より年上は扱いにくい

という事情があるようです。


それと、

「やっぱり雇うなら女は若い方がいい」

というどーしようもないスケベ根性の企業も実際には多いわけです。


ですから50代になって長期(3年)で派遣社員として働きたいと思っても

看護師とか簿記1級とか特殊な資格がない限り

経験上まず、普通の事務職では難しいのが現状です。


派遣社員をする上で私たちが気をつけなければいけないことは

あくまで派遣社員は「一時的なものでしかない」

という事です。


何となくで一度、派遣という働き方を選んでしまうと

その便利の良さについ「流されて」しまいます。


若いうちには派遣会社も

仕事は切れ目なくどんどん紹介してくれるので

漫然とそれに乗っかって仕事をしていると

中年を越えた辺りからふっつりと仕事が途切れてしまいます。


ましてや今のような状況では募集自体が減っているので

仕事があっても、ほんっとに過酷な状況の会社か、

今までより条件が悪くなるか

短期でつなぐような働き方になります。


結婚していてパートナーに充分な収入があるなら

それでもいいかもしれませんが


一人で暮らしていかなければならない女性も

最近は増えていますので

その場合、派遣社員を続けていくと

生活に行き詰ることは目に見えています。


もし、会社員として働くことを望む人なら

遅くとも40代半ばまでに紹介派遣という手段で

どこかの企業に社員として就職してしまうのがベターかもしれません。


派遣社員という働き方を一度でも選んでしまったら

流されてしまわないように

自分の目指すものはなんなのか

をキチンと掴んでおくことが必要です。