はい。お疲れ様です。
当店は昨年まで写真業務を行っていたのですが、
今はやめてしまい
使わなくなったモノがたくさんあります。
そして今日、なんか小難しい顔した年輩の男性が来られ...
「これ全部撮っちゃあせんけど現像してくれ!」
って来たんです。
申し上げたように今は現像プリント業務をしてないので
丁重にお断りさせていただいたわけなんですが、
「やったらネガをいれかえてくれ」っと
おっしゃいまして~
「久しぶりやな~ネガつつくの~」っと思いながら
久しぶりの登場です!
ご紹介します!
コピーマックで「ANBAKO」
そう!写真業務には欠かせなかった
「暗 箱」です。
これ便利なんです。開けると...
そして...
こうなり...
こんなになるんです。
そしてこの中にネガをいれて~
フタしめて暗い箱の中でネガが感光しないようにして
ネガの移し替えや
カメラから撮影途中のフィルムの取り出しなどするんです。
ネガの表面が傷つかないようにしないといけません。
「毛深い手」や「静電気」などは天敵なんです。
今はデジタルカメラが普及しているので、
暗箱の出番は早々にはありませんが、
これがネガ絶頂の時代には大活躍だったんです。
切り現像...通称「切り現」。
これは昔、現像代やプリント代が高かった時代に、
ネガの一部だけを現像して、残った一部を使える様に戻す
っという作業なんです。
いまでは価格の低落もすすみ、逆に切り現なんかしたほうが
高く付きますがそんな時代もありました。
「水濡れフィルム」の特殊現像
「パーフォレーション」の破損による特殊プリント
「パトローネ」の破損による特殊現像
などなど基本的な破損や事故などでもあらゆる事があり、
この昨今のデジタル時代に比べると
利益率も高い反面で「専門知識」や「技術」を
要するサービスでした。
私は、ちょっと違う角度で「白黒現像」や「紙焼き」っという業務を
よくしていましたが、
今ではほんとに少ない需要になってます。
いやいや~なんかほんとに懐かしい。
1日で1店舗で400本以上の現像処理している時代もあったんです。
1日で4店舗で1000本程処理している時代もありました。
ほんとネガの時代って作業が大変でしたが
なんとなく経済が賑わっている時代だったと痛感します。
そんなアナログ時代もデジタルに淘汰され
今ではネガフィルムをお使いになられている方なんて
ごく少数...。
なんか悲しいですよね~。
まぁまぁ今日は久しぶりの暗箱の作業で
楽しく懐かしく仕事ができました。
ちなみにこの暗箱作業ですが、
だれでもかんでも使える様な簡単なモノでは
ござりません。
大切な大切な現像前のネガを裸で扱うわけです。
「光にふれれば即アウト!」
「傷をつけても即アウト!」
写真業務ってほんとに神経質な仕事なんです!
そんな時代があったなっていうお話でした!
ちなみに予備知識!
ネガに傷がついた場合ですが、多少の傷であれば
「鼻のあぶら」をつけて、ネガに塗りプリントしたら
傷がでない!
って裏技もありました!
※ほんとですよ。
さぁあと1時間で閉店です!
GO~GO~ MORIYAMA GO