ウクライナ戦争における日本の関与と情報環境の歪み―リベラル民族主義政権支援の実態とその帰結
2022年に本格化したウクライナ戦争は、既に三年を経過し、なお終結の兆しを見せていない。
こうした中、2024年10月にはウクライナ政府が事実上のデフォルトに陥り[*1]、その結果、世界銀行を通じて行われてきたウクライナ向け融資に対する債務保証の履行義務が、日本政府にも発生するに至った。
すなわち、日本国民の税金が、他国の戦争継続のための資金として、事実上用いられている構造である。
問題は、このような由々しき事態を、日本国内の国民世論がほとんど認識していないという点にある。
現ウクライナ体制は、2014年の「マイダン革命」により選挙を経ずして樹立された政権であり、明確に体制転換を伴う革命的構造を有していた。
政権獲得後は、ロシア語話者の排除政策、正教会に対する弾圧、戦時徴兵の強制、民族的記憶の書き換えなどを通じて、左派的リベラル・ナショナリズムを基調とした、排外主義的な体制が確立されてきた。
これらの傾向は、西側が標榜するいわゆる「西側価値」に合致するものではなく、むしろ思想的統制を伴う全体主義的構造を備えている。
(*これは共産主義から見たら確かに右に見えるが、立憲君主制民主主義から見た場合、『ジョージ・ソロス的・左派リベラル』であり、それに民族主義を掛け合わせる事によって擬似的極右に見せかけている『キメラファシズム』である。ファシズムは自由主義から発生する。)
にもかかわらず、国内メディアにおいては、ウクライナ政権を「民主主義の砦」として無条件に讃美し、対ロシア批判を前提とした一元的報道が繰り返されてきた。
主要報道機関は米国務省の方針に準拠した言論空間を形成し、いわゆる“ファクトチェック”を通じた検閲的言論統制を常態化させている。
また、USAIDやNEDなどを通じた「民主化支援」名目の資金供与が、日本国内のメディア関係者やNGO、大学機関等にも及んでいることは、もはや公然の秘密である[*2]。
こうした情報操作の結果、日本政府は国際的にも突出した財政的関与を続けている。
外務省の発表によれば、日本の対ウクライナ支援総額は2024年末時点で94億ドル(約1兆3000億円)を超え、G7諸国中でも上位に位置する[*3]。
さらに、世界銀行などの国際機関を通じた債務保証の総額は約10億ドル(1500億円規模)に達しており[*4]、2024年のデフォルトによって、それらは完全に焦げ付く危険性を現実のものとした。
問題は、これらの資金が単に回収不能となるのみならず、その領域がロシアに編入された場合、ロシアに対する経済制裁を継続する日本の企業が、将来的にその領土への参入を果たすことは、原理的に不可能であり、敵対するウクライナに対して行った支援は、国益の毀損どころか、「失うために支払う」構造的敗北を意味する。
にもかかわらず、国内には依然として、「人道」「民主主義」の美名のもと、現ウクライナ政権への支持を公然と続け、民族排外主義的な政策を容認する言論が一定層存在する。
彼らが純粋な信念に基づいて行動しているのか、あるいは金銭的・組織的な後押しによって立場を形成しているのかは定かでない。
しかし、国家の判断を歪め、情報環境を不全に陥らせているという点で、その責任は極めて重い。
今、我々が問うべきは、「この戦争は誰のものか」「この支援は誰の利益となるのか」という根本的な問いである。
そこから目を逸らしたままでは、日本という国家が、他国の戦争に巻き込まれた挙句、敗戦国の戦後処理と領土整備に資金を注ぐという、歴史的にも前例なき愚行の主体となる。真実を直視し、事実に基づいた議論を取り戻す以外に、この国の名誉と将来を救う術はない。
[*1]:2024年10月、ウクライナ政府は対外債務の一部返済停止を宣言し、事実上デフォルト状態に陥った(ブルームバーグ、2024年10月12日)。
[*2]:USAID・NEDが日本およびアジア各国に対して供与した「民主化支援」資金の一部は、言論活動や大学研究に流れており、The Grayzoneなど複数報告に記録されている。
[*3]:外務省「ウクライナに対する我が国の支援」2024年末資料によれば、総額94億ドル(約1兆3000億円)を突破。支援内容には財政支出、機材供与、再建支援、農業支援、エネルギー供給支援等が含まれる。
[*4]:財務省資料「ウクライナに対する世界銀行保証供与に関する案件概要」(2023~24年)では、債務保証総額が10億ドル規模と報告されている。これらはウクライナの債務不履行によって、代位支払が発生する。
代位弁済とは、
債務者(お金を借りた人)が返済できない場合に、
第三者(保証会社など)が代わりに債権者(お金を貸した人)に返済すること
日本国民は
所得も上がらず
物価高にも苦しんでいるというのに
ウクライナのみならず
他国に血税をばらまく
自公政権
後押しするマスゴミ
ウクライナが善でしょうか
ロシアが悪でしょうか
よく調べれば
自ずと
明白な事実に辿りつきます
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