COTE D'IVOIRE

アビジャンに住んでいました(1999.3-2002.10)
サイト《象牙海岸にて》の続編を綴ってみます。

トーゴへの国際的関心度は?

2005年05月09日 | 近隣諸国
2005年4月29日

トーゴの首都ロメにあるドイツ文化センター(ゲーテ院)が4月28日―29日の夜中に焼き討ちにあいました、数日前から市民の反ドイツ感情が高まっていたということですが、、どうしてこういう事になるのか、人間の心理的特長なのでしょうか、残念なことです。
これも前大統領の息子であるフォール(Faure Gnassingbé)氏が、新たな大統領としての勝利を、憲法法廷で認められたことにより、対抗馬であるAkitani氏を支持していた民衆の不満が行動に転じたものと思われますが、コートジボワールとはまた異なった図式が描かれているようです。
フランスはいち早く、CEDEAO(ECOWAS:西アフリカ諸国経済共同体)と共に選挙の合法性を発表し、トーゴにいるフランス人への被害を避けようとしたとの見方もあるようです。ドイツはとんだとばっちりでしょうが、アメリカもフランスとは違う姿勢を見せているようです。
このような様子をrfi(ラジオ・フランス・インターナショナル)は「国際的な日和見主義」と報じ、こういう疑惑の多い事態に起因するトーゴのような例は、国際社会の関心と調停の欠如によるものと分析しています。
これをいつまでもアフリカを子ども扱いするフランスの思い上がりと見るよりは、フランスの国際的連帯性重視と理解していますが、アフリカが未だ成人しきれていないという感もぬぐいきれません。果たしてアフリカの成長にはどのくらいの時間が必要なのでしょうか?貧困問題を抱えながら、アフリカ諸国は成長できるのか?やはりフランスが言うように、もっと国際社会がアフリカに関心を抱くことが必要と言えそうです。
さてそこで、トーゴへの国際的関心度ですが、資源もなく安保理事国でもないアフリカの小国に、国際的関心は薄いようです。そして日本の関心度はといえば、、これらの一連の事態を伝える日本の新聞は実に少ない現状です。

Main source : rfi : http://www.rfi.fr/actufr/articles/064/article_35856.asp