COTE D'IVOIRE

アビジャンに住んでいました(1999.3-2002.10)
サイト《象牙海岸にて》の続編を綴ってみます。

武装解除合意

2005年05月17日 | 騒動と戦争
2005年5月14日(土曜日)、ヤムスクロにおいて国軍と反乱軍が「武装解除合意」に署名した。
かなり激しい交渉を10日間あまり続けた末の結果であるが、両代表者の表明では「非常に困難な仕事であれど、フラテルネ(親愛の情)により」といっているくらいだから、怒鳴りあいながら決めたことではなさそうで、むしろ4万2千500人の反乱軍兵士の国軍への移行、退役者への仕事、手当て、保障といった具体的なことが検討されたものと考えられる。
武装解除対象者は国軍側の5千500人を含めて総勢4万8千人、相当経費もかかることと予想される。
これに対して5月15日のFraternité Matin 紙には、武装解除国家委員代表、アラン氏がコメントしており、武装解除の経費11%はまだあてがなく、援助機関を探しているとのことである。
この武装解除経費は最低61milliards FCFAでその47%が世銀、29%がコートジボワール政府、13%が国連、EU及びその他の機関となっている。
610億CFAだから、約100億円相当であろうか、
セイドゥ首相曰く、この合意が「平和は転倒できないもの(irréversible)」の証拠である。と言っているけど、経費の面からも説得できる数字だ。

Source : rfi : http://www.rfi.fr/actufr/articles/065/article_36177.asp
FRATMAT

ティケンジャ・ファコリ「バボの演説は良かったよ」

2005年05月09日 | 文化・音楽・スポーツ
2005年5月8日

あの反体制歌手というか、問題児歌手が「フラテルニテ・マタン紙(Fraternité Matin)」のインタビューに応じている。しかも内容は温和で、バボ大統領がアラサン・ワタラ氏の立候補を受け入れた演説を評価した内容になっている。
彼が反政府軍に加担していないこと、現在のフランスでの生活は彼自身の判断により、家族の安全上、止むを得ないとの事、次期大統領に誰が選ばれようと、民主的、透明な選挙による結果であれば歓迎するとのこと、かなり長いインタビューを行っている。
これがFM紙に報じられるというのも、大きな変化の一つといえそう。

Main source : Fraternité Matin : http://213.239.215.195/fratmat/content/detail.php?cid=SctCmz15sOR

武器放棄の合意はまだなされず

2005年05月09日 | 騒動と戦争
2005年5月8日

5月3日、ヤムスクロにて国軍の軍参謀と反政府軍との間で、平和プロセスの要でもある、武器放棄の交渉が行われていますがなかなか合意ができないようです。4月14日に南アで取り交わされたプレトリア合意に基づく交渉なわけですが、もたついているようです。

Main source : rfi : http://www.rfi.fr/actufr/articles/065/article_36008.asp

トーゴへの国際的関心度は?

2005年05月09日 | 近隣諸国
2005年4月29日

トーゴの首都ロメにあるドイツ文化センター(ゲーテ院)が4月28日―29日の夜中に焼き討ちにあいました、数日前から市民の反ドイツ感情が高まっていたということですが、、どうしてこういう事になるのか、人間の心理的特長なのでしょうか、残念なことです。
これも前大統領の息子であるフォール(Faure Gnassingbé)氏が、新たな大統領としての勝利を、憲法法廷で認められたことにより、対抗馬であるAkitani氏を支持していた民衆の不満が行動に転じたものと思われますが、コートジボワールとはまた異なった図式が描かれているようです。
フランスはいち早く、CEDEAO(ECOWAS:西アフリカ諸国経済共同体)と共に選挙の合法性を発表し、トーゴにいるフランス人への被害を避けようとしたとの見方もあるようです。ドイツはとんだとばっちりでしょうが、アメリカもフランスとは違う姿勢を見せているようです。
このような様子をrfi(ラジオ・フランス・インターナショナル)は「国際的な日和見主義」と報じ、こういう疑惑の多い事態に起因するトーゴのような例は、国際社会の関心と調停の欠如によるものと分析しています。
これをいつまでもアフリカを子ども扱いするフランスの思い上がりと見るよりは、フランスの国際的連帯性重視と理解していますが、アフリカが未だ成人しきれていないという感もぬぐいきれません。果たしてアフリカの成長にはどのくらいの時間が必要なのでしょうか?貧困問題を抱えながら、アフリカ諸国は成長できるのか?やはりフランスが言うように、もっと国際社会がアフリカに関心を抱くことが必要と言えそうです。
さてそこで、トーゴへの国際的関心度ですが、資源もなく安保理事国でもないアフリカの小国に、国際的関心は薄いようです。そして日本の関心度はといえば、、これらの一連の事態を伝える日本の新聞は実に少ない現状です。

Main source : rfi : http://www.rfi.fr/actufr/articles/064/article_35856.asp