ダイアナ元皇太子妃が自動車事故で亡くなった、その直後のイギリス王室の混乱と、当時首相になったばかりのブレアの行動、エリザベス女王の苦悩と人間性を描いた秀作。ということで、前からちょっと気になっていたのでみてみました。
いままでダイアナさんとエリザベス女王っていうと、どうしても
ダイアナ=カワイソウ、悲劇のヒロイン、
エリザベス女王=冷たい、石頭
みたいなイメージで、どうしたってダイアナさんに同情しちゃってたんだけど、
見終わってからは不思議なくらいに、
あー・・・、どうしようもないことなんだなあ~、と思いました。
誰も悪くなかったのかなー、と。
(悪いのは国民を煽ったパパラッチか。)
若くして父王を亡くしてから、女王として国民のためと「自分」を犠牲にして生きてきた、そんな人の前に、若く奔放なカリスマのある女性が現れて、自分が今まで築き上げてきたものを、かき乱すだけかき乱して出ていった。
と、いえなくもないのに、今度はその人が急逝して、もう王室の人間じゃないんだし、お葬式くらい静かにあげさせたい、と黙っていたら、今度は国民から「ひどい」「つめたい」といわれ。。。
ダイアナさんのために置かれた花束の中に、まるで自分が悪いかのようなメッセージカードが添えられているのをみた時のエリザベス女王の気持ちを察すると切なくなっちゃう。
どちらかというと、カリスマがあって誰からも好かれる魅力的なダイアナさんよりも、頭が固くて融通が利かなくて天邪鬼で意固地で誤解されやすいエリザベス女王の方が親近感を覚えてしまう。
悲しいからって国民と一緒になって泣いて大騒ぎしろっていうのか?
その方が気味が悪い、みたいな。(そんなような趣旨のことをもうちょいお上品に言ってたと思う)
今まであんまり良い印象を持ってなかったんだけど、なんだかブレア元首相がすごく好人物に見えたり、女の敵!!とも思えるチャールズ皇太子でさえも、離婚後のダイアナさんを心配して死を悼む姿に、そうだよね、人間なんだからあたりまえだよね、と思ったり。
なんだか、今までいったいこの人たちをなんだと思っていたんだろう、私。みたいな。
人間、そんなにステレオタイプな悪人も善人もいないってことなのかなあ。
・・・と。ちょっと考えちゃった。
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主役の人が、えらく本当の女王にそっくりだったのが
印象に残ってるよ(CMとかのね)。
にしても、まだ生きてる人のこういうお話が映画になるのって
あんまりないような気が・・・するけど、そうでもないのかしら?
あれはドキュメントみたいなもんか…
確かにあんまりないかもね~
この映画がアカデミー賞主演女優賞をとった時、エリザベス女王とブレア(当時)首相が祝意を表したと聞いたから、2人はこの映画の内容にある程度満足してるんだろうな~。
なんて思うとなおさら、真実に近いのかな?とか。
思いましたです。はい。