聞いてよ!変だよ!

日常の気がついたこと、感じたことを日記風、エッセー風に書いていきます。

麻生副総理曰く「あの手口に学んだらどうかね」は特定秘密保護法だった。

2013-12-03 23:39:38 | 日記
 特定秘密保護法案が衆議院で可決し、参議院で審議されている。世論調査ではもっと時間をかけろや反対が圧倒的に多くなっている。私もその一人だ。12月6日には参議院本会議にかけると安倍内閣と自民党・公明党は世論無視・へっちゃらの態度だ。⇒もう、黙ってはいられない。
 
 麻生太郎副総理が7月29日に都内のホテルで講演し、日本の憲法改定問題にふれて「~ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。~あの手口に学んだらどうかね。~」と発言した。その発言から3カ月、特定秘密保護法案が臨時国会に提案されて今に至っている。

 第一次世界大戦に敗れたドイツ国民の深い反省の中から、ワイマール憲法はその当時の世界で最も民主的な憲法として誕生した。誕生間もないワイマール憲法下でナチス・ヒトラー政権が誕生し、ナチス政権は「全権委任法」を成立させて、ワイマール憲法を機能停止に追い込んだ。上位の憲法を下位の法律が縛りつけたのだ。そんな事が出来たことを歴史は教えてくれた。

 憲法より上位の法律を作って、憲法を植物人間にするのだ。まったく憲法違反の法律が「特定秘密保護法」で、麻生副総理がいう「あの手口」というナチス政権の全権委任法に学んだ法律なのだ。世界で最も民主的・平和的と評価の高い日本国憲法の下、過半数の支持が無くても小選挙区制で安倍自・公政権が誕生し、特定秘密保護法を成立させようとしている。ナチス政権の歴史とそっくりではないか。そら恐ろしい事になってきた。

 特定秘密保護法は「何が秘密かどうか」も「ヒミツ」だ。だから司法、立法、行政の三権分立はご破算となり、行政が三権の中で優位に立つ。すなわち官僚が優位に立つ。国会議員も官僚言いなりになるしかない。従わないなら国会議員も逮捕・拘留される。その理由は「秘密」のまま、裁判も「秘密」のまま、判決も「秘密」だ。ひょっとすると裁判官も逮捕・拘留される。警官も自衛官も逮捕・拘留される。ましてや民間人はいとも簡単に逮捕・拘留される。最先端の自然科学、社会科学分野の方、芸術・文化・表現・マスコミ関係の方は真っ先に対象者となる。対象外の国民は誰一人としていない。「ヒミツ」の指揮権は官僚が思い付きで采配できるのだ。

 私は絵を描く仕事をしている。静物、風景、人物、風刺、社会、寓意などあらゆる事を自由に描いてきた。絵の中に特定秘密に該当するものがあったら逮捕されることになる。何が該当するのかは「ヒミツ」だから堪ったものではない。絵は表現だ、多くの方に観てもらうことに価値がある。展覧会やホームページで作品展示をしているが、不気味な内心を秘めなければならなくなる。私のようなリタイアした一国民でも大いなる束縛、憲法違反を感じている。

 このブログを読んでいる方々は、急いで特定秘密保護法案を知ってほしい。新聞やテレビ報道(ただしNHK以外の民放)で学んでほしい。ナチスから学んだ日本国憲法を死刑にする法律だということを。そして安倍内閣に怒ってほしい。自民党と公明党に怒ってほしい。世間につぶやいてほしい。居ても立ってもおられず、ヒトコト書きました。

よろしくお願いします。

読んでいただき、感謝です。