聞いてよ!変だよ!

日常の気がついたこと、感じたことを日記風、エッセー風に書いていきます。

唱歌 早春賦はむつかしいですね~。

2014-03-05 14:49:41 | 日記
3月に入り、やっと春を感じています。
数か月ぶりにブログを更新しております。
先日、3月1日に小さなコンサートがあり鑑賞しました。プログラムの最後は聴衆と演奏者で2曲を歌う事になっており、その一曲に作詞:吉丸一昌、作曲:中田章、「早春賦」の歌詞が3番まで転載してありました。この時期にぴったりの小学校で習ったおなじみの曲です。一番は暗記しておりすらすら歌っておりました。しかし歌詞を見ながら2番を歌ってみると、意味の分からない歌詞に出くわしました。「葦は角ぐむ」「思うあやにく」の意味が分からないのです。約300人の会場で大人が歌っておりましたが、この方たちは歌詞の意味が分かって歌っており、自分一人が分かっていないのだと、気恥ずかしい気分になりました。そして、帰宅して改めてこの歌詞の意味を自分の言葉で解釈してみようと試みたところ、自信のある解釈ができませんでした。少々、衝撃が走りました。辞書を片手に解釈を加えてみました。
まず「葦は角ぐむ」とは、葦の芽はあたかも角に似た形で芽吹いてくるということでした。
「思うあやにく」とは、思ったがあいにくそうではなかったということでした。
小学校で学んだ時は、歌詞の意味など教わった記憶がありません。ただ丸暗記のような、メロディだけを教わって大声で歌っていただけでした。よいメロディで春らしい気分を味わっていました。歌詞の意味など、知ろうともしませんでした。疑問もわきませんでした。この歳になるまで、ずっと。
一番から三番まで英語を翻訳するような気分で訳してみると、小学校で習う歌ではなかったような気分になりました。当時教えてくれた先生は歌詞の意味が分かっていたのだろうかと、いまさらながら疑問が生じました。三番の最後の節に「いかにせよとの この頃か」は、悶々とした心の深層を語って、どうにも翻訳しにくい大人の感情そのものです。
以前に、7月7日に歌う「たなばたさま」歌詞に「金銀すなご」とあり、同じ場で歌っていた小学校の教師の方に「すなご」って何ですかと尋ねたところ、エッと驚きながら“わかりません”との返事があった。私のほうが、教師でも知らないのですかと驚いた次第だ。後で調べると、蒔絵を描くとき金粉・銀粉を砂のように細かくした粉の事でした。
ことほど左様に、早春賦の歌詞は今も昔もとても難しいのだ。小学校で習うのなら、是非とも歌詞の意味をじっくり教えてもらいたいものだ。味わい深い、滋養のある意味がたっぷり含まれて、環境教育、情操教育にぴったりの曲である。

今回も、読んでいただき感謝です。
では、失礼します。