夢を見た。ブレーキを踏んだが間に合わず壁にドンッと衝突した。自損事故だ。
衝撃で足がブレーキから滑り、衝撃で体がハンドル下の空間にもぐり込んでしまった。
どうしたことか、車がバックし始めた。とっさにブレーキを踏もうとしたが、狭い空間に膝はつかえてブレーキが踏めない。もがいても、両肘が思うように動かなくてすぐに座席に戻れない。バックするスピードが徐々に増して異様な恐怖感が襲ってきた。バックで人を撥ねるかもしれない! 道路に飛び出して車と衝突する予感と緊張! アーッ、どうやって止めたらいいのか思いつかない、エンジンが切れない、アーアーッ
目が覚めた。どうしてこんな夢を見たのか、覚めても理由は思い浮かばない。
……しかし、考えた。正夢ではないが、本当にこんなことが起きたらどうしたらいいんだろうか。自分の車なのに、緊急に停める手立てが思い浮かばない。
自分の車はハイブリッド車だが運転中に意識が無くなった時、くも膜下出血を発症した時、緊急時に停車できるだろうか。ブレーキが踏めない時、ハンドブレーキも触れない時、走行中にスマートキー車のエンジンはどうやって切るの?
朝日新聞「声」のスクラップした記事を思い出した。3月14日付の「運転中の急病、ひとごとではない」を読んでみると、レスリングの吉田沙保里選手の父栄勝さんが高速道路の路肩で急死された事と同じ、運転中にくも膜下出血を発症した車に同乗した体験談があった。……運転者は目を見開いたまま舌を出し体が硬直、同時に車は急加速し始め120㌔を超えた。とっさに後部座席の同乗者が背後から覆いかぶさりハンドルを操作し、火花を散らして車は止まり軽いけがで済んだ、運転者は意識不明で病院へ搬送されたがそのまま息を引き取った、とある。
高速バス運転手が運転中に意識不明とか、急死したとか、居眠り運転したとかで大事故が発生した事件や事なきを得た美談などニュース報道がある。以前ならあり得ない、考えられない社会問題化した事故が現実になった。
夢を見てから本当に他人事ではないと実感した。自分の妻が運転中に意識が無くなった時、助手席の自分はどうやって車を止めることができるのだろうと。逆に自分が運転中に心停止した時、助手席の妻は…。運転手以外のものが操作したり、停止させることの難しさを痛感する。
電車のホームで線路に人が落ちる事故が多発するようになり、ホームには誰が押してもよい「緊急停止ボタン」が備えられた。電車内にも「緊急停止ボタン」がある。
車にも、そのような緊急停止ボタンが有ったら、意識が朦朧とした状態の運転者や運転免許証を持たないものでも、同乗者ならとにかくそのボタンを押せば、誰でも車を停止することができるのに、と感じた次第だ。
車メーカーの方、車デザインの方、考えてもらえませんか。エコ運転とか、スマート運転とか、人にやさしい安全運転とか、売るばっかりのコマーシャルは良いことづくめですが、視点を変えて運転者以外の人間による緊急停止を一考していただけませんか。
同乗者がいるとは限りません。ひょっとして、車外の人間による緊急停止が必要になるかもしれません。
今日も読んでいただき、感謝です。
衝撃で足がブレーキから滑り、衝撃で体がハンドル下の空間にもぐり込んでしまった。
どうしたことか、車がバックし始めた。とっさにブレーキを踏もうとしたが、狭い空間に膝はつかえてブレーキが踏めない。もがいても、両肘が思うように動かなくてすぐに座席に戻れない。バックするスピードが徐々に増して異様な恐怖感が襲ってきた。バックで人を撥ねるかもしれない! 道路に飛び出して車と衝突する予感と緊張! アーッ、どうやって止めたらいいのか思いつかない、エンジンが切れない、アーアーッ
目が覚めた。どうしてこんな夢を見たのか、覚めても理由は思い浮かばない。
……しかし、考えた。正夢ではないが、本当にこんなことが起きたらどうしたらいいんだろうか。自分の車なのに、緊急に停める手立てが思い浮かばない。
自分の車はハイブリッド車だが運転中に意識が無くなった時、くも膜下出血を発症した時、緊急時に停車できるだろうか。ブレーキが踏めない時、ハンドブレーキも触れない時、走行中にスマートキー車のエンジンはどうやって切るの?
朝日新聞「声」のスクラップした記事を思い出した。3月14日付の「運転中の急病、ひとごとではない」を読んでみると、レスリングの吉田沙保里選手の父栄勝さんが高速道路の路肩で急死された事と同じ、運転中にくも膜下出血を発症した車に同乗した体験談があった。……運転者は目を見開いたまま舌を出し体が硬直、同時に車は急加速し始め120㌔を超えた。とっさに後部座席の同乗者が背後から覆いかぶさりハンドルを操作し、火花を散らして車は止まり軽いけがで済んだ、運転者は意識不明で病院へ搬送されたがそのまま息を引き取った、とある。
高速バス運転手が運転中に意識不明とか、急死したとか、居眠り運転したとかで大事故が発生した事件や事なきを得た美談などニュース報道がある。以前ならあり得ない、考えられない社会問題化した事故が現実になった。
夢を見てから本当に他人事ではないと実感した。自分の妻が運転中に意識が無くなった時、助手席の自分はどうやって車を止めることができるのだろうと。逆に自分が運転中に心停止した時、助手席の妻は…。運転手以外のものが操作したり、停止させることの難しさを痛感する。
電車のホームで線路に人が落ちる事故が多発するようになり、ホームには誰が押してもよい「緊急停止ボタン」が備えられた。電車内にも「緊急停止ボタン」がある。
車にも、そのような緊急停止ボタンが有ったら、意識が朦朧とした状態の運転者や運転免許証を持たないものでも、同乗者ならとにかくそのボタンを押せば、誰でも車を停止することができるのに、と感じた次第だ。
車メーカーの方、車デザインの方、考えてもらえませんか。エコ運転とか、スマート運転とか、人にやさしい安全運転とか、売るばっかりのコマーシャルは良いことづくめですが、視点を変えて運転者以外の人間による緊急停止を一考していただけませんか。
同乗者がいるとは限りません。ひょっとして、車外の人間による緊急停止が必要になるかもしれません。
今日も読んでいただき、感謝です。