イタリアに来た最初の年、
チェロを作りたいと言う私に
コニア師匠はスポーツクラブのお試しチケットをくれました。
まずは筋肉と体力を付けてからだ。と
2年通ってから初めてチェロ作りに挑戦しましたが
腰を痛めたり、肩が外れたり。。
大変でした。。。
チェロ製作を始めるにあたり、材料の準備もさることながら
身体の準備も2か月前から始めます。
タンパク質やビタミンを多く摂取するように心がけたり
またハードワークに耐えれるように体力づくりの運動をします。
そして迎える裏板の荒削りです、寒い時期でも汗かきます。
この日は試しにスポーツウォッチをつけて作業してみると
3時間で1000kカロリー消費です (=ランニング20km)
ヤッター!ケーキを食べても罪悪感が残らない
イイ感じに燃焼出ました。
チェロ1台完成させるのに、だいたい2Kgウエイトが落ちます。嬉しい
インスタグラムには動画でアップしているので良かったらそちらもご覧ください。
第1弾の荒削りが終わり
次にパフリングを作る溝を彫る前に厚みだしをしています。
カーブの場所によって厚みを変えることにより
美しい曲線効果が得られます。
パッと見ただけでは分からない0.5mmの違い
一工夫を加えることにより
よりエレガントな印象を与えることが出来るのです。
ヤスリで少しずつ理想の厚みに整えます
このチェロは見目麗しいソリストの方のためにお作りしていて
良い響きを創り出す事はもちろんですが、
その方と共に「絵になるチェロ」を目指して作っています。