それがさらに夢ふくらみ京都伝統技法の截金(きりかね)を施してみたいと截金師池田 香那弥さんから提案があり東西伝統文化コラボレーションが実現しました。
截金について又作品に込めた思いを池田さんから直接お言葉を頂きましたので紹介したいと思います。
『截金とは、焼き合わせた金箔を極めて細い線状に截り、それを二本の筆で操り、接着しながら様々な文様を描き出す技法です。仏教と共に大陸から伝来し、平安時代以後、我が国独特の典雅、華麗な仏教美術の華を咲かせました。しかし、その後の仏教美術の凋落と共に截金の手法は衰退、一時は技の伝承も危ぶまれましたが古人が御仏の荘厳として、心を尽くして生み出した截金の美しさと、その精緻な技巧が再び注目され始めました。
今ここに先人と師の志を胸に、その金縷の糸を大切に紡いでいきたいと想っています。
今回、このような素敵な機会をいただけて、心楽しく制作できましたことに感謝いたします。』
生まれ変わった裏板にうっとりです。
どんなデザインになるか興味津々だったのですが、裏板の形と隆起(アーチング)が繊細で美しい模様と良くマッチしています。流石ですね!!
古来からの技なのにモダンな息吹が生き生きと伝わってきます。
<池田 香那弥さんとは>
経歴
1981年 大阪生まれ
2004年 京都造形芸術大学 美術工芸学科日本画コース卒業
2005年 京都迎賓館 内部装飾に参加
2006年 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科芸術表現専攻修士課程修了
重要無形文化財截金保持者江里佐代子に師事
2007年 日本伝統工芸近畿展入選
2010年 国史跡『上淀廃寺跡』の金堂壁画復元制作に参加
2011年 個展 画廊後素堂/京都
2012年 滋賀県安養寺 阿弥陀如来像復元制作
現在 京都造形芸術大学 非常勤講師
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