片道300kmの道のり、今でこそ車で半日の距離ですが、ストラディバリウスの時代には馬車で1カ月はかかったと思います。
イタリアはちょうどバカンスの時期で高速道路はどこも渋滞、ストラドが通ったと思われる旧街道は渋滞もなく比較的スムーズです。
一日でも作業の時間が減るのは、その分納期が遅れることになり、避けたい。でもいい材料は手に入れたい。そこで半ドンの土曜日を仕入れに当てました。
王侯貴族からのオーダーを受け当時も大人気作家だったストラディバリが1カ月も作業を止め、この山まで仕入れに来てたんかなぁ?と半信半疑ながらも坂道を登って目的地に到着。
ここの材料は成長の止まる冬の新月に切りだされ、その後湖の中で半年を過ごすものもあります。
同じ木でも湖で保存されたものと、そうでないものでは明らかに重さが違います。
驚くべきことに湖の中で保存した材料の方が軽いのです。
水の波長で不純物が取り除かれ表板の機能がより高まる効果があると思われます。
今回はこの湖の材料を中心に仕入れました。これはさすがにクレモナでは手に入りません。ここまで来た甲斐があります。
やっぱりストラドもいい材料の為にここまで来ていたんだろうなぁ。と納得。
さて、ビオラは表板の剥ぎから再びスタートしてアウトラインまで出来ました。(この表板も数年前にココで仕入れた材料です)
次にパフリングの作業にとりかかります。
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yoko
KEN
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