櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

レッスン報告9/21(土)

2013-09-22 | レッスン・WSノート
きょう、土曜日のレッスン報告。
13:15からの「土曜レギュラー」。
冬~春のコンテンポラリータームで行なった創作「ベクサシオン」につづき、夏~秋はオイリュトミータームの稽古が展開しています。作品は、加藤郁乎ほかの俳句3首につづき、いまは、ダダイスト靍橋新吉の詩、そしてJ.S.バッハのインベンションから2曲を踊りはじめています。このタームでは、オイリュトミーの初歩的な作品を通じて、身体のしなやかさ・熱の解放・表現衝動と身振りの結びつき、などなどを体験/練習していきます。同時に、シュタイナーの身体観や言語論なども学んでいきます。
きょうは、メンバーからの質問もあって、身体を動かす稽古は来週に回して、感覚についてのお話をじっくりレクチャーしました。
中心になったのは、オイリュトミーの創案者であるルドルフ・シュタイナーの「十二感覚論」でした。僕らが日常的に意識している「五感」のほかに7つの感覚を加え、人間の感覚をより立体的かつ細やかに認識してみようというわけですが、ひとつひとつ、動きの体験や日常体験などを踏まえながら話していきました。メンバーの方からは、なかなかの評判で、ほっとしました。シュタイナーの言説について反芻したりクラススピーチの準備をしたりしていると、何度も何度も同じものを繰り返し読んだり稽古しなおしたりするのだけれど、そうするうちに、観念的に捉えていた言葉がパッと身近になる瞬間があったり、自分の内部に眠っている何かが一つの言葉に結びつくことがあります。オリジナルの著作では難しく感じてしまったり、なんだか神秘的な内容のように感じている人がいたりして、オイリュトミーを踊るのは楽しいけれど・・・、なんていうのはちょっとさみしいので、とにかく解きほぐして話していきたいです。「十二感覚論」は、興味をもてば実践のなかでこそ理解が深まるので、これからも稽古の合間にちょびちょびと解説しますね。ほかにも身体と外界の作用についてなどなど、彼の身体観は壮大な広がりをもっていますが、実際に「うごき」を深めながらでないと実感がわかないものも多いので、徐々に稽古とリンクしながら話していけるといいなと思っています。来週はたくさん踊りましょう!

15時からの「基礎クラス」。
こちらは呼吸と重心を丁寧に意識しながら、全身の軸を整えるレッスンを行ないました。かなり動いたと思うのですが、ムダな力の抜き方がすこしづつつかめてきたのかしら、皆さん無理のない柔らかい雰囲気の動作になってきました。このクラスは、通い始めて、半年くらいからでしょうか、体がちょっとづつ変わっていきます。肩の張り具合とか、足の着地感とか、首筋の抜けとか。そのあたりはやはりダンスの基礎動作のみならず日常生活にも良い影響が出るので、毎回かなり練習します。それから呼吸と胸/背中の関連も。ちなみに、このクラス、毎週どんな練習にするかをプランニングするのは、僕にとってかなり楽しい作業です。いろんな動きを動き込みながら、体のメカニズムを味わうという繰り返しなのですが、だいたい実際に行なうよりかなり多めに準備していって、あとはメンバーの身体をみながら現場で組み立てていくのですが、これがまた、身体どうしの対話のようで、おもしろい。だんだんとおたがいの身体がわかってくる。このクラスを通じて、身体って面白いですねという方は多いです。ともかくカラダは動けば動くほどしなやかにデリカシーあふれてくるわけですが、単純作業のような稽古にならないよう、丁寧に丁寧に、そしてゆるやかな変化を常に、という心がけで続けていきたいと思っています。また次回、楽しく稽古しましょう!

来週は火曜日の「舞踏クラス」がある週です。
こちらは自由に踊る練習。音楽を呼吸して、想像力をふくらませて、インスピレーションゆたかな身体へ・・・。
お楽しみに!

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