きょうは、基礎オープンクラス。でした。
新しい稽古場にうつった。
木立ゆたかな公園に囲まれた、もと私設保育所。
古い木の床、個人の持ち物なので、少し生活感もある。
なんだか気持ちも少し丸くなる。
まずはヨガ・アサナで気持ちを落ち着かせ、カラダへと集中力をうつしてゆく。
わたしは、このカラダを受けとめてある。
このからだは、わたしを受けとめてくれている。
呼吸とともに、きっちりと身体と自我を認識する。
いま瞬間瞬間をうつろいながら、生を紡ぎ出している『わたし」。
遥かな時を受け継ぎつなぎながら、ここに存在している肉体。
ダンスは、存在していることを豊かに体験することから、はじまるはず。
善し悪し、美醜、上手下手・・・、つい何かと比較してしまうものだが、まずはすべてありのままを肯定してみようという気持ちが、身体に息を通わせる。
身体から意識をはなさずに外部へと力を放出する練習。
つぎに丹田に気を集める練習。
僕はこれをファイアーボールと呼ぶことにしているのだが、
熱感覚を呼び覚ますことにむすびつく手のひらと腕のムーブメンツだ。
それは頸部と胸部のクリアランスをともなってゆく。
スタンディングおよびグラウンディングの稽古、素直で力強い立ち方を探す。
つまり大地と天を結ぶ。健康法的には、疲れない立ち方でもある。
腰のたてかた、足の強化、エトセトラ。
とすすめたあと・・・・、
パートナーを組んでもらっての組稽古。
「からだをゆだねること、受けとめること。」
そんな稽古を始めた。
2人一組。全身の受け止め、脱力と緊張、サポートと呼吸合わせ、リズム交換。
可能な限りシンプルな動作構成とカウントのなかに、いろんな要素を溶かし込んでみた。
ココ数ヶ月で研究してつくりあげた新たなプログラムだ。
インストラクションなしに行なうと少し危ないので、稽古場だけで練習してもらいたいのだけれど、
これは充実があった。
「これぞ基礎ですよね!」と言ってくれたメンバーの方がいらして、うれしかった。
そう、ダンスの本当の基礎は、気持ちとエネルギーの交感(フロー)だ。
フィジカル的にはリラクセーションと力加減の鍛錬でもあり、
メンタル的には、それは他者への信頼と無心さへのトレーニングにもなる。
観念的にやるのも良いが、僕としてはもっとカタチとリアリティがほしい。
と思って、つくったセット。
武道家の方々と遊んだり話したりしていただいたことも、ヒントになった。
これから、繰り返しつつ、豊かにしていきたい。
レッスン最後はターン(回転)とウォーキングの稽古。
これも空間の使い方、他の人との呼吸を大切にしてくださいということがメイン。
自分の動きがどうか、ということだけではうまくゆかないものが、
まわり全体とグルーヴをあわせあってゆくことで、うまくゆくようになる。
「歩こうとする」ことよりも、「歩きたくなる」必然性をイメージする。
「回転する」努力よりも、「回転せずにはいられない」状況をつくりだす。
トントン・パ~ッ。というリズムのなかで、だんだんとメンバーのカラダが変わってゆく、顔色もピンクっぽくなってゆく。もちろん、出来る瞬間がでてくる。でも、次の瞬間にまたブレちゃったりもする。でも、何をしているのかが感じ始められると、笑顔の中で成功や失敗が反復されるようになる。
うまく出来たらもちろん楽しい、でも、失敗しても面白く失敗できる。そんな風になってほしいと思う。
ダンスだから。
ダンスは生の愉しみをかみしめるものだから。
なんて・・・、
書きつつ、これは皆さんの踊る姿=稽古姿を見ていてこそ浮かんでくるコトバ。
明日からソロ公演(7/29)の稽古を詰める日がつづく。
ひとり稽古、ミュージシャンの方との合わせ、演出助手の人を交えての通し稽古、美術家との立ち会い稽古・・・。日によって、いろんな人と向き合いながら踊るのは緊張もありつつ、それでもかけがえ無い時をもらえていると思う。感謝しつつ、ググッと自らに矢を放つ・・・。
ps:僕の好きな振付家のダンス作品がテレビ放映(BS)されるみたいです。アンジェラン・プレルジョカージュ。
それから、明日かな?レッスンの時にちょっと話題にしました画家の諏訪敦さんの特集があるみたいです。
新しい稽古場にうつった。
木立ゆたかな公園に囲まれた、もと私設保育所。
古い木の床、個人の持ち物なので、少し生活感もある。
なんだか気持ちも少し丸くなる。
まずはヨガ・アサナで気持ちを落ち着かせ、カラダへと集中力をうつしてゆく。
わたしは、このカラダを受けとめてある。
このからだは、わたしを受けとめてくれている。
呼吸とともに、きっちりと身体と自我を認識する。
いま瞬間瞬間をうつろいながら、生を紡ぎ出している『わたし」。
遥かな時を受け継ぎつなぎながら、ここに存在している肉体。
ダンスは、存在していることを豊かに体験することから、はじまるはず。
善し悪し、美醜、上手下手・・・、つい何かと比較してしまうものだが、まずはすべてありのままを肯定してみようという気持ちが、身体に息を通わせる。
身体から意識をはなさずに外部へと力を放出する練習。
つぎに丹田に気を集める練習。
僕はこれをファイアーボールと呼ぶことにしているのだが、
熱感覚を呼び覚ますことにむすびつく手のひらと腕のムーブメンツだ。
それは頸部と胸部のクリアランスをともなってゆく。
スタンディングおよびグラウンディングの稽古、素直で力強い立ち方を探す。
つまり大地と天を結ぶ。健康法的には、疲れない立ち方でもある。
腰のたてかた、足の強化、エトセトラ。
とすすめたあと・・・・、
パートナーを組んでもらっての組稽古。
「からだをゆだねること、受けとめること。」
そんな稽古を始めた。
2人一組。全身の受け止め、脱力と緊張、サポートと呼吸合わせ、リズム交換。
可能な限りシンプルな動作構成とカウントのなかに、いろんな要素を溶かし込んでみた。
ココ数ヶ月で研究してつくりあげた新たなプログラムだ。
インストラクションなしに行なうと少し危ないので、稽古場だけで練習してもらいたいのだけれど、
これは充実があった。
「これぞ基礎ですよね!」と言ってくれたメンバーの方がいらして、うれしかった。
そう、ダンスの本当の基礎は、気持ちとエネルギーの交感(フロー)だ。
フィジカル的にはリラクセーションと力加減の鍛錬でもあり、
メンタル的には、それは他者への信頼と無心さへのトレーニングにもなる。
観念的にやるのも良いが、僕としてはもっとカタチとリアリティがほしい。
と思って、つくったセット。
武道家の方々と遊んだり話したりしていただいたことも、ヒントになった。
これから、繰り返しつつ、豊かにしていきたい。
レッスン最後はターン(回転)とウォーキングの稽古。
これも空間の使い方、他の人との呼吸を大切にしてくださいということがメイン。
自分の動きがどうか、ということだけではうまくゆかないものが、
まわり全体とグルーヴをあわせあってゆくことで、うまくゆくようになる。
「歩こうとする」ことよりも、「歩きたくなる」必然性をイメージする。
「回転する」努力よりも、「回転せずにはいられない」状況をつくりだす。
トントン・パ~ッ。というリズムのなかで、だんだんとメンバーのカラダが変わってゆく、顔色もピンクっぽくなってゆく。もちろん、出来る瞬間がでてくる。でも、次の瞬間にまたブレちゃったりもする。でも、何をしているのかが感じ始められると、笑顔の中で成功や失敗が反復されるようになる。
うまく出来たらもちろん楽しい、でも、失敗しても面白く失敗できる。そんな風になってほしいと思う。
ダンスだから。
ダンスは生の愉しみをかみしめるものだから。
なんて・・・、
書きつつ、これは皆さんの踊る姿=稽古姿を見ていてこそ浮かんでくるコトバ。
明日からソロ公演(7/29)の稽古を詰める日がつづく。
ひとり稽古、ミュージシャンの方との合わせ、演出助手の人を交えての通し稽古、美術家との立ち会い稽古・・・。日によって、いろんな人と向き合いながら踊るのは緊張もありつつ、それでもかけがえ無い時をもらえていると思う。感謝しつつ、ググッと自らに矢を放つ・・・。
ps:僕の好きな振付家のダンス作品がテレビ放映(BS)されるみたいです。アンジェラン・プレルジョカージュ。
それから、明日かな?レッスンの時にちょっと話題にしました画家の諏訪敦さんの特集があるみたいです。