しばらく前に、「ミツバチの大量死」が話題になりました。
関連番組を見たことがありますが、
一度は納得したものの、その理由は忘却の彼方・・・。
たしか「農薬説」や「ウイルス説」などがあったと記憶しています。
今回、また同じような記事が目に留まりました。
いったい、何が起きているのでしょう。
・・・読んでみましたが、原因究明はまだの様子。現状報告のみの記事でした、残念。
人間は、この謎を解けないのでしょうか。
▢ 50%以上のミツバチが原因不明の死、養蜂業界がパニック状態に 米国
Amy Feldman | Forbes Staff
(2025.02.09:Forbes Japan)より一部抜粋(下線は私が引きました);
米国の商業養蜂家たちは今冬、50%をはるかに超えるミツバチを失った。カリフォルニアでアーモンドのシーズンを迎え、続いてブルーベリーやチェリーなどの果物の季節が控えるなか、ミツバチが不足すれば食料品店での価格上昇につながる可能性がある。研究者たちは死滅したコロニーから花粉や蜜蝋を採取し、大量死の原因を究明しようとしている。
養蜂業界団体が発表した調査によると、今冬だけで数百万匹のミツバチが死に、その損失率は50%を超え、経済的損失は1億3900万ドル(約210億7400万円)以上に上るという。この調査は234の養蜂家を対象としたもので、カリフォルニアのアーモンド栽培シーズン作業開始直前に公表された。これは全米の約300万のセイヨウミツバチのコロニーをトラックで運び、受粉させる必要がある大規模な作業だ。
「いま何が起こっていて、どれほど深刻な事態になるのかを突き止めようと、まさにパニック状態です」と語るのは、調査に参加した団体の1つであるProject Apis m.(セイヨウミツバチのラテン名であるApis melliferaに由来する)のエグゼクティブディレクター、ダニエル・ダウニーだ。養蜂家たちは冬が明けて事業を再開した際、コロニーの半数以上のミツバチが死んでいるか行方不明になっていることを知り、1月下旬までには原因を探るため研究者たちに協力を求めていた。
最も緊急性が高いのはアーモンドだが、その後もブルーベリー、チェリー、クランベリー、リンゴといった果物を受粉させるためにミツバチが必要になる。原因不明のミツバチ大量死は、消費者にとっては店頭の品薄や価格上昇というかたちで影響がおよぶ可能性がある。
・・・研究者らによれば、本年初めの損失を加えた今冬の損失として、多くの養蜂家のコロニーが70~100%に達する壊滅的被害を受けたという。そのため、一部の養蜂家は事業継続が危ぶまれ、作物を栽培する側は受粉用のミツバチを確保しようと奔走している。
・・・研究者によると、今回の症状は2007~2008年に起こった蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)と似通っている。当時はミツバチが突然コロニーから消え失せる現象が報告されていた。最近の現地調査でも、豊富なハチミツが残されているにもかかわらず、卵や幼虫、蛹がわずかに残っているだけで、成虫のミツバチがほぼいなくなっているコロニーが多数確認されている。
シュックは「今回の損失は以前の蜂群崩壊症候群よりも深刻です」と述べる。「当時は平均損失率が15%だったのが突然45%に跳ね上がりました。今はその45%からさらに増えているのです」
USDA-ARS Bee Research Laboratory(米国農務省・農業研究局ミツバチ研究所)の研究や養蜂家団体による聞き取り調査で、今回の損失が全米規模で深刻なものであることが判明しているが、原因はいまだ特定されていない。通常の大量死原因として知られるバロアダニなども、今回は主犯と考えにくいという。研究者らはウイルスや寄生虫、農薬残留物の検査をさらに進め、何が起こっているのかを探っている。
ミツバチは他にも、Dalan Animal Healthがワクチンを開発しているアメリカ腐蛆病や、農薬中毒、栄養不足、長距離移動のストレス、そしてバロアダニなど、さまざまな病気に苦しむリスクがある。
「これだけ多くのコロニーが失われた原因を明確に示すものは何もありません」とダウニーはいう。「毎年、少しずつ崖っぷちに近づいている実感があり、このままでは持続可能ではないことは明らかです。ミツバチは私たちの食糧を受粉させる要であり、もっと適切に保護する必要があります。「いま何が起こっていて、どれほど深刻な事態になるのかを突き止めようと、まさにパニック状態です」
アーモンドや果物の品薄や価格高騰が最終的に起こるかどうかは天候などの要因にも左右されるが、ミツバチが減少している現状は大きなリスクとなる。「アーモンドを受粉するのに必要な数のミツバチがいないんです」とシュックは重ねて述べ「シーズン最初の受粉でこれですから、良い兆候とは言えません」と付け加えた。
サウスダコタ州で40年以上養蜂業を営むティム・ホルマンは、昨年70%ものコロニーが死に、25万ドル(約3792万円)をかけて補充したにもかかわらず、今年も同様の大量死を目の当たりにしているという。妻と2人の息子とともに家族で経営しており、今後を案じている。「これまでにも養蜂の厳しい時期は何度も経験しましたが、今回は様相が違うように思います。私のような家族経営の養蜂場がすべて生き残れるのかはわかりません」
さらにホルマンによれば、米国内で消費されるハチミツの約4分の3を安価な輸入蜂蜜が占めていることも経営を圧迫している。「たとえミツバチを生かし続けて蜂蜜を作れるようになったとしても、いろいろな面で打撃を受けています」
ミツバチを必要とする栽培業者が増え続ける一方で、Project Apis m.のダウニーは、なかには他人のミツバチを盗むという「必死の手段」に出るケースもあると指摘する。実際、California State Beekeepers Associationの試算では、2013年以降、州内での巣箱盗難が87%増加し、被害総額は350万ドル(約5億3000万円)を超えるとみられている。同協会は今週、農業犯罪を専門とする私立探偵事務所との連携を発表し、ミツバチ盗難防止に向けた取り組みを強化するという。ダウニーは「夜間に果樹園へ入り込み、他人のミツバチを積み込み、それを貸し出しているのです」という。
ミツバチは他にも、Dalan Animal Healthがワクチンを開発しているアメリカ腐蛆病や、農薬中毒、栄養不足、長距離移動のストレス、そしてバロアダニなど、さまざまな病気に苦しむリスクがある。
「これだけ多くのコロニーが失われた原因を明確に示すものは何もありません」とダウニーはいう。「毎年、少しずつ崖っぷちに近づいている実感があり、このままでは持続可能ではないことは明らかです。ミツバチは私たちの食糧を受粉させる要であり、もっと適切に保護する必要があります。「いま何が起こっていて、どれほど深刻な事態になるのかを突き止めようと、まさにパニック状態です」
アーモンドや果物の品薄や価格高騰が最終的に起こるかどうかは天候などの要因にも左右されるが、ミツバチが減少している現状は大きなリスクとなる。「アーモンドを受粉するのに必要な数のミツバチがいないんです」とシュックは重ねて述べ「シーズン最初の受粉でこれですから、良い兆候とは言えません」と付け加えた。
サウスダコタ州で40年以上養蜂業を営むティム・ホルマンは、昨年70%ものコロニーが死に、25万ドル(約3792万円)をかけて補充したにもかかわらず、今年も同様の大量死を目の当たりにしているという。妻と2人の息子とともに家族で経営しており、今後を案じている。「これまでにも養蜂の厳しい時期は何度も経験しましたが、今回は様相が違うように思います。私のような家族経営の養蜂場がすべて生き残れるのかはわかりません」
さらにホルマンによれば、米国内で消費されるハチミツの約4分の3を安価な輸入蜂蜜が占めていることも経営を圧迫している。「たとえミツバチを生かし続けて蜂蜜を作れるようになったとしても、いろいろな面で打撃を受けています」
ミツバチを必要とする栽培業者が増え続ける一方で、Project Apis m.のダウニーは、なかには他人のミツバチを盗むという「必死の手段」に出るケースもあると指摘する。実際、California State Beekeepers Associationの試算では、2013年以降、州内での巣箱盗難が87%増加し、被害総額は350万ドル(約5億3000万円)を超えるとみられている。同協会は今週、農業犯罪を専門とする私立探偵事務所との連携を発表し、ミツバチ盗難防止に向けた取り組みを強化するという。ダウニーは「夜間に果樹園へ入り込み、他人のミツバチを積み込み、それを貸し出しているのです」という。
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