この間からN様家の現場のもようで、何度かさらっと話題に出してる「むくり」
今日はそれを言ってみましょ~。
「むくり」と呼ばれる手法は、皆様は京町屋などで見ることがあるかもしれません。
屋根を微妙にカーブさせる手法で、何とも優しく風情のある雰囲気となります。
しかし、真っ直ぐな所をわざわざカーブさせる・曲げるわけですから、一手間も二手間もかかりますし、さらに当たり前ですが絶対的な技術と経験(材料の選定も含めて)が必要になってくるわけ。
そして、その「むくり具合」も、何でもかんでもカーブさせていいってわけでもなく、やりすぎると丸い屋根になっちゃって、品も何もなくなっちゃいますから、また難しい。。。
この辺は、たくさんの素晴らしい建物と図面を見て、大体の感覚を掴み(マネをして)
あとは、
こんな風に原寸でわかるものを造ってひたする検討する。(糸張ってあるの見えます?)
これにつきるわけ。
ここをおろそかに、「ま~いいや」でやると、大体は上手く行かないし、仮に上手く言っても進歩がない。
一回きっちりと考え込んでおくと、似た様な事が出てくれば、応用できるし、案外違う部位でこの経験と感覚が使えたりするもんです。
まっ、建築ってのは間違いなく一生勉強ですからね~。
どうです。
微妙なカーブが分かりますでしょ。
中から写真を撮ってみても、どこで曲がってるか分からない位ですが、
こうして外から離れて見てみると分かる。
(下の屋根は真っ直ぐに比べて、上の屋根がカーブしてるの分かりますでしょ)
その位の微妙なカーブなんですが、やっぱり雰囲気は、ちょっと違いますね~
もちろん真っ直ぐな屋根が基本ですし、それも断然美しいけど、
こんな風に「むくり」をつけるのも、いいですね~。
ちょいと予算はかかりますが、「やる」価値は大いにありますね。
如何ですか~(笑)
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