紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

駐車場の土間仕上げって。

2016年05月09日 | 家づくり現場。お客様との打ち合わせ

週末、お客様との打合せで「駐車場の土間」などの話になりましたのでひとつ。

お家が建つと次は外構。となるはず。

すぐにかかってもいいし、少し時間を置いてやっても良いとは思うけれど、どちらにせよ弊社の場合、外構工事までやらせていただく場合はほとんどであります。

そしてまず外構となりますと、道から玄関までのアプローチと車を入れるスペースという所から、となりますね。

普通、駐車スペースといえば、こちら。

一面にコンクリートを打つやり方です。あくまでもこれが基本で、車を置くならやっぱりこちらが一番良いと思います。しかし、なんだかちょいと味気ないね。となってきますので、

まだこの写真では完成はしていないけど、コンクリートをベタッと打つんじゃなくて、隙間をとって砂利を入れたり、下草をはやしたり、

これが一番良くするやり方ですが、コンクリート土間の外周部を土にして、そこに植栽を入れるやり方。

などしてくると、ぐっと潤いがでてきますね。

だけど、やっぱり車を置くスペースの関係からこういうことは出来ない場合もあるし、溝を切るやり方もデメリットをあるから、、ということもございます。

そうなれば、

一面にこのように石を敷ければ雰囲気は最高ですがそれなりに金額もかかってまいります。お家で予算もかかっていますから、なかなか外構までぐっと予算をかけるのは難しい話。

としますと、

こんな綺麗な砂利でいく方法もあって、とても素晴らしいですが(予算もあんまりかかりません)、だけどこれにはこれの問題があるわけで、、

ということで、最近よくさせてもらうのがこの方法。

「洗い出し」です。

こんな感じ。

ただ一つ注意です。「洗い出し」といえば、普通玄関土間仕上げなどに用いられるとても美しい仕上げ。

こんな感じですね。(色や雰囲気は入れる砂利の種類で変わります》

これは下にコンクリートがある上に、【砂利を混ぜたモルタルを塗って、表面の洗って石を浮き出させてくる方法】(ものすごく簡単に言えば)

だから、①コンクリートを打つ費用もいるし、②その上で再度仕上げていく左官屋さんの工事費も必要。ということで、美しいけど高価な方法。

翻ってさきほどの土間仕上げは【コンクリートを打ってそれをそのまま洗っている】わけです。

コンクリートとはそもそも、『砂利+セメント+砂+水』ですから、コンクリートをうった後乾く前に表面を洗って、砂利を浮き出さばええじゃないかという方法。

これなら①と②が1回で済むから、コストがそれほどかからないとなるんですね。(ただのコンクリートよりは割高になります)

そして砂利の質感がでてくるから、コンクリートよりは雰囲気がでてきます。

ただ、先ほどは簡単に説明しましたが、上手く仕上げようと思えばそれなりにやり方も、生コン屋さんの選択など、経験と技術と知恵は必要になってきますから、経験豊富な所でなければ出来ないのでご注意を。

ところで外構工事と言えば、よっぽど予算をかける場合は別ですし、擁壁工事などがある場合も除きますが、予算の半分以上がこの駐車場土間工事でかかるんですね。土とコンクリートをさわれば高い。ってことです。

それに引き換え、植栽工事は出来てくるもの、その後の住環境に与える影響から考えると、とてもお手頃です。結構皆様植栽は相当かかると思い込んでいる方が多いのですが、あまりはりこまなければ駐車場とアプローチの予算にちょいと足せば、雰囲気のよい植栽コーナーが出来上がるんですね。はい、とにかくご興味のある方はご相談ください(笑)

それでは今週もはりきってまいりましょう!

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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