どうしてこんなに優しく温かいんだろう。
こう言ったらいけないかもしれませんが、
特別な感動があるわけではないのです。
街の人々のそれぞれの生活と思い。
人間って、生きていく中で
実はいろいろ考えているじゃないですか。
例えば、ほんの些細な例えですが、
どんなに仲のいい間柄でも
え?ちょっとそれはイヤだな、と
心の中で一瞬思ったりすることがあったり、
(それは関係性には何も影響のないところで)
逆にまったく知らない人でも、
あ、あんな行動や言葉、いいな、と思ったり。
(それも自分の人生にはほとんど影響のないところで)
その心の機微みたいなものが
それこそ物語には影響のない部分でも
きちんと描かれることがある。
そんな小野寺史宜さんの書く物語、大好きです。
このお話に出てくるのは、
ある子ども食堂に関わる人たち。
言ってみれば、ある日の子ども食堂のお話。
もちろん、そこであったことだけでなく、
登場人物ひとりひとりと子ども食堂との関係性が、
細かく書かれているわけです。
なんて言うかなあ。
変な例えですが…
新聞などで事件や事故があって、
遺族などに取材をされた記者のレポート?
甲子園で優勝した投手などが、
家族に支えられて頑張ったというエピソード?
いやいや、これも上手く例えられませんが、
いわゆるバックボーンが丁寧に書かれているのですね。
ともかく、やさしいお話。
悪者は出てこないし、心が温かくなります。
良い本に出会えると幸せになります。
目次はこんな感じです(*^-^*)
そっか、この普遍な挨拶の言葉もやさしく感じたのかな。
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